「突然ズボンを脱いで下半身を」フジ編成幹部による“上納被害者”が語った性被害の卑劣なやり口

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2025年04月02日 05:00  週刊女性PRIME

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2025年1月27日、“やり直し”記者会見が行われたフジテレビ

 元タレントの中居正広氏の性暴力を巡る問題で調査にあたった第三者委員会が31日、調査報告書を公表。その中に、フジテレビ女性社員による生々しい性被害の証言があった。

編成幹部による“置き去り”は常習的

 今回の報告書のポイントのひとつだったのは、『週刊文春』などで「編成幹部A氏」などと表現されたフジテレビ社員の存在。報告書では今回被害に遭った女性アナだけでなく、別の女性アナもこの編成幹部の被害に遭っていたという。

「編成幹部は2021年に外資系ホテルのスイートルームで自分が呼んだ女性アナウンサー2人をその場に放置して、中居さんと有力な番組出演者との“男女2対2”の状況を作り出して、実際にセクハラ被害が起きたとのこと。

 報告書では編成幹部のとった行為を『女性アナを置き去り』という強い言葉で非難しているのですが、報告書を読み進めていくとその理由がわかってきました。彼の悪事に関する記述がどんどん出てくるのです」(社会部記者、以下同)

 報告書では当該編成幹部を「B氏」としているので、ここからはB氏と呼ぶ。B氏は2020年ごろ、後輩の女性社員を食事に誘い、その食事の際に、女性社員の身体を触る、キスをしようとするなどのセクハラをしたことが認められた。2023年にも後輩の女性社員から仕事の相談を受けたことをきっかけに食事に誘い、下ネタの会話をさんざん繰り広げたあと、女性社員の身体を触る、キスをするなどしたという。

「B氏はこれらのセクハラについておおむね認めているそうです。B氏のセクハラは後輩に仕事上のアドバイスをするかと見せかけて立場が弱い女性社員に対して行ったもので、報告書でも悪質性が高いと糾弾されています」

 中居氏の問題では被害女性に見舞金を渡そうとするなど多くの問題が明らかになったB氏だが、自身もセクハラをしていたのだ。

「記者会見でも清水社長が、B氏は非常に問題が多かったという認識を示しましたが、報告書の後半にはB氏の“女性置き去り”による別の話が生々しくて書かれていて、読んでいてぞっとしました」

調査委員会への協力を拒否

 報告書によるとそれは10 年以上前だというから平成の最後のあたりだろうか。フジテレビの女性社員の証言を紹介する。

 ◇◇◇

 ある日、携帯に1本の電話がかかってきて、画面を見ると発信者はB氏でした。有力な番組出演者といま会食しているから来てほしいと言われたので22時ごろにB氏の指定した店に着くと、番組出演者とB氏のほかに男性が3〜4人いて個室で飲んでいました。

 そこから数時間はその個室でふつうに飲んでいたのですが、ふとトイレに立って個室に戻ってみると、さきほどまでいたB氏やほかの男性たちはいなくなっていて、番組出演者だけが部屋にいました。

 私とふたりきりになった番組出演者から場所を変えようと言われ、応じました。タクシーに乗って移動した店は、外観は通常の一軒家のようなところで、番組出演者がチャイムを鳴らすと店員らしき男性が出てきて、地下の部屋に通されました。

 地下はかなり大きな部屋でテーブルとソファーがあり、店員から注文を聞かれて、番組出演者がハイボールを注文したので私も同じ物を注文。しばらくして店員が飲み物を持ってきて地下の部屋からいなくなると、突然、番組出演者がズボンと下着を脱いで下半身を露出したのです。

 私はとっさに身の危険を感じ、「そういうのだめなので」と言って荷物を持って地上に上がり、外に出てタクシーを拾いました。番組出演者は急いで帰ろうとする私を引き止めることもなく、ぽかんと見ていました。

 タクシーの中で携帯を見るとB 氏から「先に帰らざるを得なくなって申し訳ない」というメールがきているのに気がつきました。私は番組出演者と性的関係を持ったと思われたくなかったので、すぐに「申し訳ないが、番組出演者を置いて出てきてしまった。今後、番組制作のうえで迷惑をかけるかもしれないが、あとはよろしくお願いします」という内容のメールを送ったところ、B氏から「了解しました」という返事がきたのを覚えています。

 ◇◇◇

 以上がフジテレビ女性社員の証言だ。

 第三者委員会は女性社員の同意のもと、B氏に女性社員の名前を出して確認したが、まったく記憶にないが、そういうことがあってもおかしくないと答えた。

 委員会はさらに、下半身を露出したという番組出演者に連絡をとろうとしたが返答がなく、質問状を送付するも受け取られずに返送されてきたので、電話をかけて協力を求めると、多忙のため協力できないとの回答だったという。

 B氏によるこの行為が“上納”でなくてなんだというのだろう。B氏は編成総局編成局編成戦略センター室長兼編成部長だったが、現在は人事局付となっている。清水社長は「事実関係を確認し、厳正に処分する」とした。

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