フジテレビは3月31日、第三者委員会の報告を受け、清水賢治社長(64)が改善策などを示す会見を行った。
1つの区切りとなったが、問題発覚後に大きく減少したCMなどの広告出稿社の動きは依然として鈍いままだという。ある大手広告会社社員は「まだ状況はあまり変わらないですね」と語る。少しずつ再出稿に手を挙げる企業が出てくれば他も続く可能性もあるというが、フジに出稿していたある大手クライアントは依然として差し止め姿勢を動かしていないといい「大企業が戻らないと、その他の社も動きをみているので戻りづらい状況です」。
フジは会見に先立ち、同27日の取締役会後に日枝久取締役相談役の退任など経営体制刷新も発表した。他の広告会社関係者は「日枝さんが退任したとしても、根本的な現状打破にはなっていない」とし「もう少し時間はかかるでしょう」。清水社長は会見で広告主へ「経過を見ていただきたいと願うばかり」と呼びかけ「やるべきことを1つずつやっていくことが大事」と戒めるように話した。1歩ずつ着実に、失った信頼は取り戻すしかない。
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