
面接官に暴言を吐かれたという応募者は少なくないようだ。関東圏に住む40代男性は、とある製造業の社内システムエンジニア(SE)の求人に応募した時、そんな目に遭った。2次面接を突破し、最終の社長面接も、
「技術力や人柄も問題がなく、『うちで良ければぜひ来てほしい』と人事の担当者から言われました」
と良い雰囲気だった。だがこの後、内定が覆される「事件」が起きたという。一体何があったのか。(文:天音琴葉)
「急遽夜の食事となり、お酒が入ることに……」
社長面接の後、食事会を兼ねた面接が残っていると知らされた男性。一般的に会食形式の面接ではコミュニケーション能力や人柄など見られるから、リラックスして臨むほうがいいが、初めてだと緊張するものだ。
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「何せ初めてだったこともあり、どうしたら良いのかとネットから情報を集めていました。さらに、当初はランチだったのに、急遽夜の食事となり、お酒が入ることに……」
初めての会食面接が酒の席に変更になり、さらに不安になっただろう。しかもメンバーも事前に聞いていた人たちとは違った。
予定では配属予定先の部署の人たち、人事担当、社長が来るはずが、当日になって社長は不在、人事担当は急な予定が入ったと言われ、「それまで表に出て来なかった」という別の人事担当が食事会に現れた。
「来た人事担当は、社長の娘さんで聞いたところでは次期社長との呼声があがっていたそう。お酒が入ってきて、私は程よく緊張していたため、いつもよりもお酒のペースは抑え気味でしたが、社長の娘さんはすごい勢いで飲んでいきました」
面接を兼ねた食事会では酒はたしなむ程度に留めるものだ。それは応募者だけでなく面接する側も同様だろう。驚きつつも、自身は酒は程々にして、あくまでも会話を楽しんでいたという男性。ようやく会も終盤になり安堵したに違いない。ところが……
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「そろそろお開きになろうかという時、事件が起こりました。(社長の娘が)私のことを真っ向から否定し始めたのです」
あろうことか、酒豪の社長娘が絡んできたのだった。男性の運命やいかに……【後編】へ続く。
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