《水道代が爆上がり》プロが教える超・節水テクニック 「食器洗い時の水は“ゆで汁”で減らす」

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2025年04月02日 09:10  週刊女性PRIME

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ヘッド近くに止水ボタンがあり、水を出し止めしやすい節約シャワーヘッドがおすすめ(※写真はイメージです)

関東37自治体で値上げが起きているという水道代。埼玉県本庄市では4月から40%という大幅な値上げだ。「ゴールデンウイークなど長期休みに入ると、家庭の水消費は増えていきます。工夫して1円でも安く済ませたいもの」と節約アドバイザー。「トイレは外で済ませる」といった声も出始めた庶民の対策。「豆腐やカット野菜など水を使う飲食品の値上がりも予想される」という―。

水道代の爆上がり要因は老朽化

《水道代が高すぎて、家庭だけでなく飲食店や事業者も死活問題》
《給与が上がらない中での40%の値上げなんて、政治や行政への不信感が募る》

 こうした悲痛の声がネット上で次々と上がっている。関東では37の自治体で水道料金の値上げが発表されており、埼玉県本庄市では4月から約40%もの大幅な値上げも。水道料金の値上げの背景には、施設の老朽化や人口減少による収益の減少がある。多くの自治体では、水道設備の維持管理や更新のための費用がかさみ、やむを得ず値上げに踏み切っている。

 物価高騰や光熱費の上昇が続くなか、家庭の負担は増すばかり。厳しい状況のなか、ネットでは節水アイデアも飛び交う。

《トイレはなるべく公共施設で済ませるようにしている》
《お風呂はジムや銭湯を利用することで自宅の水道代を抑えている》
《食器はまとめ洗いして、シャワーの使用時間を短縮》

節約の第一歩は「使用水量」を知ること

「水道代は、派手なテクニックで大幅に節約できるものではありませんが、心がけひとつで日常的に続けられるものばかり。まず知っておくべきは家庭のどの場面で水を多く使っているかということです」
 
 と話すのは、節約アドバイザーの和田由貴さん。東京都水道局の調査によると、最も水を使うのは「お風呂」で、家庭の使用水量の約4割を占めるという。

「特に1人暮らしで料理や洗濯をあまりしない方の場合、お風呂の割合はさらに増えます。次に多いのがトイレで、『大』で流すと1回につき平均5〜8リットルもの水が使われるのです」(和田さん、以下同)
 
 和田さんによれば、水道代節約の基本はシンプルだ。

「まず何より大切なのは『小まめに水を止める』ことです。蛇口を最大まで開くと、1分間で約12リットルもの水が流れます。歯磨き中や食器洗い中、シャンプー中などに水を出しっぱなしにしていると、かなりの無駄遣いになってしまうのです」
 
 また、和田さんが強調するのは「お湯の使いすぎ」だ。

「お湯は水の約3倍のコストがかかります。これはガス代も含まれるためです。意外なのは、ぬるいお湯でも沸かしている以上、コストはかかっているということ。キッチンや洗面所の混合水栓は、レバーを中央にしていても、ぬるいお湯が出ている場合があります。気づかないうちにお金を使っているのです」

お風呂やトイレでは使い分けで節水

「お風呂ではシャワーと浴槽の使い分けが重要です。シャワーを最大水量で流し続けると、約16分で浴槽1杯分(約200リットル)のお湯が流れます。1人暮らしでシャワー時間が16分以下なら、浴槽にお湯をためずシャワーだけのほうが節約になります。一方、家族が多い場合は浴槽にお湯をためて、髪を洗うときだけシャワーを使うといった工夫をしましょう」
 
 経済産業省の調査によれば、毎日たった1分間、45℃のシャワーを短縮しただけで、年間約3210円(水道代約1140円、ガス代約2070円)もの節約になるという。

「また、浴槽のお湯は『人が入ってちょうどいい量』に抑えることも大切です。あふれるほどお湯をためるのはもったいない。人が入っていない状態では『少ない』と感じる程度でも十分なのです」
 
 トイレの使用についても『大』『小』の使い分けには注意が必要。

「『小』のほうが水量が少なく節水になりますが、判断基準は『液体以外を流すかどうか』です。トイレットペーパーを流す際は基本的に『大』を使わなければなりません。これは、詰まりのリスクを抑えるためです。節約のつもりが修理代につながっては本末転倒ですからね」
 
 他にも、もし住居の建て替えや住み替え時には節水タイプのトイレを選ぶことで、日常的な節約につながるとアドバイスする。

キッチンでの洗い物はすすぎを減らす

 キッチンで消費される水のほとんどは洗い物に使われているという。特に注目すべきは「すすぎ」の工程だ。

「食器洗いでは『すすぎ』に最も水を使います。そのため、洗剤の使用量を減らすことが節水につながります。同時に、食事で使ったお皿を重ねないよう意識しましょう。例えば、ハンバーグがのっていたお皿に茶碗を重ねると、茶碗の底にも油汚れがつき、洗う手間が増えてしまいます」
 
 和田さんが教えてくれた裏技も。うどんやパスタのゆで汁には、溶け出したでんぷん質が油汚れを吸着する作用があるそう。
 
「ゆで汁を取っておいて、油汚れのひどい食器をつけておくと、ある程度の汚れを落とせますよ。また、家族が多い家庭では食器洗い乾燥機の導入も検討の価値があります。手洗いと食器洗い乾燥機を比較したデータによれば、年間約8570円もの節約になります」
 
 食洗機は3万円程度から購入できるものもあるため、3〜4年ほどで元が取れる計算になるという。

お風呂の残り湯に夜のうちから洗濯洗剤

 洗濯機での節約についても和田さんは具体的にアドバイスする。

「お風呂の残り湯の再利用は、『洗い』の工程でのみ使いましょう。『すすぎ』で使うと服に汚れが付着してしまうリスクがあります。頻繁に衣類を買い替えることになれば浪費になってしまいます」
 
 また、意外な裏技も。

「お風呂の残り湯に夜のうちから洗濯洗剤を少量入れておくと、雑菌が繁殖しにくくなります。『洗い』のみに使う場合も汚れや雑菌が気になる方はぜひ試してみてください」
 
 洗濯物の容量についても言及する。
 
「洗濯機は容量の『8割』くらいの洗濯物を入れるのが最も効率的です。1人暮らしや2人暮らしなどの洗濯物が少ない家庭であれば、容量の8割くらいたまってから洗濯したほうが節約になります」

プロおすすめの節約グッズ3選

 最後に和田さんに、手軽に使える節約グッズを教えてもらった。

「まず『泡沫アダプター』です。蛇口に取り付けるだけで水に細かな泡が含まれ、水量を減らせます。洗い心地も柔らかくなり、数百円から購入できるので手軽です。そして、お風呂では『節水シャワーヘッド』がおすすめです。特にヘッドの近くに止水ボタンがあるものを選ぶと、水を出したり止めたりしやすくなります」
 
 最近は水圧も強く、使い心地もよいものが増えている。

「キッチンでは『キッチンスクレーパー』が便利。シリコンやプラスチック製のヘラのような形状で、あらかじめ油汚れを落としておけば、すすぎの時間を短縮できます。100均でも購入可能ですよ」
 
 こうしたグッズを上手に活用することで、少しずつ節約を積み重ねることができる。

「1日の節約額は少なくても、積み重ねていくことで着実に節約になるので、無理なく続けられる方法から始めてみてください。最初は意識する必要がありますが、習慣になっていきます」
 
 今日からできそうな水道代節約。実践してなんとか値上げを乗り切りたい。

和田由貴さん 


節約アドバイザー・消費生活アドバイザー・家電製品アドバイザー・食生活アドバイザーなど、幅広く暮らしや家事の専門家として多方面で活動。「節約は、無理をしないで楽しく!」をモットーに、耐える節約ではなく快適と節約を両立したスマートで賢い節約生活を提唱している。

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