ウォッシャブルミラノリブクルーネックセーター―[メンズファッションバイヤーMB]―
メンズファッションバイヤー&ブロガーの
MBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。連載第525回をよろしくお願いします。
◆ユニクロ、GU、無印良品の春物新作
今回は大人が春に選ぶべきアイテムをまとめてみました。
ユニクロGU無印と各社春物の新作が大量に並べられておりますが、30代以上のオッサンはこれらを狙えば大丈夫! ぜひショッピングの参考にしてみてください。
◆飽きのこないクラシックなデザイン
・紳士 高密度コットンシングルブレストコート 1万5900円
まずはアウターから。
春アウターはなかなか手が出せないもの。なんといっても日本は春が短い。冬が終わるとすぐに夏が来てしまうため、「春コートは我慢する」という人も少なくありません。事実、関東ではすでに夏日が数日出ているところもあり、3月末で20度超えという異常気象。そこで春コートを買うならクラシックで飽きのこない定番的なものにしておきましょう。
無印良品の実験的高級ライン「MUJILabo」の新作であるこちらは、ビジネスシーンでも対応できるように作られている極めてオーセンティックな一着。程よい着丈になっており、生地も撥水性があるやや厚手のもので、スーツの上に羽織ってもなんら違和感がありません。
◆無印とは思えないほど極上
昨今、トレンドである着丈が長いルーズフィットのコートなどをスーツの上から羽織るとなんだかだらしない印象がついてしまうことも多いですが……こちらなら大丈夫。
また、カジュアル用途としても着丈は短いものの、身幅のあるボックス型のシルエットのため、細身のパンツと合わせれば問題なく活用できます。
あまりトレンド感はありませんが、出番の少ない春コートなら流行を意識せず、定番的で長く使えるものを選ぶべし。素材感はさすがMUJILabo、無印とは思えないほど極上です。値段はそれなりにしますが、何年も使えるマスターピースになるはずです。
◆シンプルでシックな上質シャツ
・ブロードオーバーサイズシャツ 3990円
続いてシャツはこちら。
ルーズサイズのブロードシャツです。世の中にルーズなシルエットのシャツはたくさんありますが、案外カジュアルなデザインや素材が多いもの。
デニム素材や厚手のツイル素材、オックスフォードなどシワの入りやすい素材、またデザインもステッチが目立つものポケットを多く配置したものなど「ルーズサイズでカジュアルなデザイン」のものはよく見かけます。
しかし、ユニクロの特別ライン「ユニクロC」で展開されているこちらは極めてシンプルにステッチもデザインも目立つことなくシックに仕上げています。
◆大人ならどこかでメリハリをつける
さらに素材も上質なブロードを使っており光沢感と滑らかなドレープを感じられるもの。シックな素材とディティールだからこそ、こうしたルーズサイズでも「大人」を感じさせてくれます。
全部カジュアルではちょっとガキくさい。大人ならどこかでメリハリをつけるのが大事です。
ルーズサイズのため体型も出にくく、太ったお腹にも優しい。3990円とやや高いですが、ブランドで買えば1万円はくだらないクオリティです。無地だけでなくストライプ柄なども展開されています。ぜひ。
◆ユニクロのニットシリーズ屈指の耐久性
・ウォッシャブルミラノリブクルーネックセーター 3990円
春はスウェットを着たくなるところですが、大人ならニットを選びましょう。もちろんスウェットもおすすめですが、光沢が強く、フォーマルなイメージのあるニットならデートシーンでもばっちり。まずはスウェットよりもニットです。
そして、こちら、実はユニクロで展開されているニットシリーズの中で一番と言っていいほど耐久性が高い。洗濯機で洗えるのはもちろんですが、ハンガーにかけていても型崩れしにくいのがポイント。
通常、ニットはハンガーで保存しておくと自重で簡単に型崩れしてしまいますが、これは短期間なら問題なくハンガー保管もできてしまう(シーズンをまたぐような長期間だとさすがに難しいです)。
◆ニット特有のチクチク感もなし
扱いが楽でシワがつきにくく、かつ高級感あるウールライクな光沢がある。それでいて安く、さらにニット特有のチクチク感もなく、着心地もいい。文句のつけようがありません。
ユニクロのニットといえばメリノウールをおすすめする方が多いですが、数年前からこちらが登場してからというもの私はこればかり。ユニクロのメリノウールは上質な素材ではありますが、残念ながら薄手でやや頼りない雰囲気も。
寒々しく着る期間を選びます。こちらは程よい厚さなので着用シーズンも長い。3990円で見た目も高級感あり耐久性も高く着用期間も長い。春ニットならコスパでこれ一択です。
◆コスパまで考えるとこれ一択
・ドライポンチT(5分袖) 1290円
・ドライポンチT(長袖) 1290円
Tシャツの選択肢は多いですが、コスパまで考えるとこれ一択。ドライポンチシリーズは長年私も愛用していますが、本当にラクだし、快適だし、美しい。
まずポイントは素材。表地はコットン、裏側は接触冷感の合繊になっているダブルフェイス。
生地を二枚重ねているのではなく糸の出方を調整し表側と裏側で異なる風合いに仕上げています。見た目は高級Tなのに肌あたりはスポーツウェアの着心地。暑い日本の夏に最高です。
◆洗ってもシワがつきにくく、劣化が起こりにくい
さらに洗濯などのケアが超絶楽チン。洗濯機で洗えることはもちろんなのですが、シワがつかず、風合いが変化しない。
Tシャツは……特にコットン100のTシャツなどに多いですが、洗うと光沢感がなくなり、シワがつきなんだか買ったときより安っぽくなる……なんてことも少なくありません。しかしながら、こちらは洗ってもシワが基本的につかず経年変化を起こしにくい。まっさらできれいなTシャツが長い間楽しめます。
ネックはやや広く色気があり、程よいルーズなシルエットになっている。ユニクロのエアリズムコットンTなどが夏には毎度人気ですが、断然このGUポンチTがおすすめです。色展開も豊富で他人との被りも気にならない。1290円は破格すぎます。
◆70年代のカウボーイルックが再燃
・フレアジーンズ(丈標準73.5〜77.5cm) 2990円
・フレアスラックス(丈標準73.5〜77.5cm) 2990円
このパンツめちゃくちゃいい……!!
大人に提案するパンツは何がいいかと迷いましたが、あえてこちらを。ぜひ騙されたと思って足を通してみて。「フレアなんて古いでしょ?」とお思いかもしれませんが、今また再びトレンドが戻ってきています。
ルイヴィトンが旗振り役となり、70年代のカウボーイルックが再燃、ウエスタンシャツやフレアパンツなどが大人気になっています。だからこそGUもラインナップしているのですね。
◆ほんのり広がってる程度でほとんどストレート
ただ、こちらフレアといってもさほど裾が広がっていません。ほんのり広がってる程度でほとんどストレートのようなもの。なので抵抗感もないはずです。
しかしながら、ほんのりでも広がっていることで靴に裾があたることを防いでくれる。すると脚がスラリと長く綺麗に見える。厚底のシューズなどを使ってもすっぽり隠してくれるので脚長を”盛れ”ます。
ジーンズとスラックス素材の2パターンありますが、こちらはお好みで。よりフォーマルな印象にしたいならスラックス、カジュアルで気を抜きたいならジーンズがおすすめです。
◆光沢感に優れた素材を採用
・スウェットワイドパンツ 3990円
最後は楽チンなスウェットパンツ。
こちら太めのシルエットですが、落ち感のある素材になっており、そこまでルーズな印象を与えません。さらに素材はただのスウェットではなく、光沢感に優れたものを採用。洗ってもシワなどがつきにくく、クリーンな印象のものになっています。
◆ヨーロッパライクなスラックス
アメリカンなスウェット素材ではなく、どちらかというとヨーロッパライクなスラックス風の印象。
ただ、スウェットはスウェットなので着心地も柔らかく快適。ワイドで締め付けも少なく楽に今風のおしゃれが楽しめます。飽きたらルームウェアにしてもいいし、最高です。
以上、大人が春に選ぶべきアイテム集でした!
―[メンズファッションバイヤーMB]―
【MB】
ファッションバイヤー。最新刊『ロードマップ』のほか、『MBの偏愛ブランド図鑑』『最速でおしゃれに見せる方法 』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Xアカウント:@MBKnowerMag)