
ネット以前のメディアの“視聴者”と現代の“ユーザー”が異なることの一つは、見たいもの、読みたい記事を媒体ではなく内容で選ぶ方法が増えたことかもしれない。「子どもの権利に根ざした情報発信ガイドライン制作に向けた調査プロジェクト」を実施しているEverybeing(東京)が、日本に暮らす子どもたちが「メディア」をどのように感じているかを調査、その声をまとめたレポートを発行した。
デジタルメディアに囲まれる子どもたちが、どのようなメディアからどのような影響を受けているのか、2024年10月〜2025年2月に小学2年〜高校3年の65人に対面またはオンラインで調査を実施した。新聞やテレビもリストには上ったが、LINEやInstagram、TikTokなどを含め、デジタル環境にアクセルしている子どもが圧倒的に多く、「スマホで完結」という声もある。アクセスの選択基準はコンテンツの内容によることが多いようで、メディアを利用して心地いいこととして「好きな音楽をきいていると心が安定する」「ネットだと効率がいい」などが挙がった。
もっとも「人の不幸や暗い話とかあんまりよくない情報が流れてくる」など、ひぼう中傷や対立、見たくない内容が流れてくることに不快感を持つ子どもも少なくないし、「位置情報を友だち同士で共有できるアプリとか、そこまで干渉されたくない」など、便利なツールの負の側面を指摘する声もあった。
意図的にメディアとの接点をもっている場合もあるが、「やることがないから、気づいたら見ている」「どんどんリコメンドされるものを見てしまう」といった状況も多くみられた。また、直接明言はされていないが「推しの推し(化粧品やボディイメージなど)」から本人が気づかないうちに影響を受けている可能性も複数の子どもの発言から示唆された。

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