
Appleのタブレット端末「iPad」シリーズは、2024年秋から2025年春にかけて続々と新モデルが発売され、ラインアップも大きく変わりました。
久しぶりの買い替えを検討するとなると、それぞれの特徴をまとめて調べるのものひと苦労です。
ここでは、iPadの現行ラインアップについて、各機種のポイントをおさらいしていきます。
●iPad Pro(M4)(13 インチ/11 インチ)
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最上位モデルであるiPad Proシリーズの最新世代は、2024年5月に発売された「M4」プロセッサーを搭載したモデルです。
Appleのオンラインストア「Apple Store」での端末価格は、13インチモデルが21万8800円〜(税込、以下同)、11インチモデルが16万8800円〜、とタブレットデバイスとしてはかなり高額な部類になっています。
キーボードアクセサリーやApple Pencilの周辺機器をそろえるとなるとさらに追加費用がかかるので、選択によっては総額で20〜30万円は見込んでおく必要があります。
こうしたProシリーズを選ぶメリットのひとつはディスプレイ性能です。ProMotionテクノロジーに対応していてリフレッシュレートが120Hzをサポートしているため、漫画やイラストを描く作業でペン先と描画される線のギャップが少なくなります。
また13インチモデルについては、一部の大容量モデルで「Nano-texture ガラス」をオプションとして選べるようになっています。写り込みを抑えつつ画質とコントラストを保つことができるので、プロカメラマンが屋外撮影を行う際のモニターとしても活躍できそうです。
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そのほか内蔵スピーカーが4つ備わっていて音質が良いことや、背面カメラに「LiDAR スキャナ」が搭載されていてARアプリで空間を認識する精度が高いこと、充電端子がThunderbolt/USB4対応であることなども、クリエイティブな用途でのメリットとなります。
●iPad Air(M3)(13 インチ/11 インチ)
iPad Proだと高額すぎる、オーバースペックだという人におすすめなのが、iPad Airシリーズです。iPad Airの現行機種は、2025年3月に発売された「M3」プロセッサー搭載モデルです。
iPad Air(M3)の価格は、13インチモデルで12万8800円〜、11インチモデルで9万8800円〜となっており、先述のProシリーズと比べると価格面でのハードルは大きく下がります。
iPad Airはディスプレイやスピーカーなどの仕様こそProシリーズに劣るものの、周辺機器が充実しており、イラスト制作やノートパソコン風の運用にも対応しやすいことがポイントです。
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特に11インチモデルに関しては「11 インチ iPad Air(M3)用 Magic Keyboard」(4万6800円)と「Apple Pencil Pro」(2万1800円)を合わせても17万円以下に収まるので、純正のキーボードとペンをそろえたい人にとっては、有力候補となるでしょう。
M3世代になったことで、iPad Airシリーズとしては初めてメモリの最適化やゲーミング関連の描写をリッチにする機能もサポートしたこともトピック。画面のリフレッシュレートこそ低いものの、AAAタイトルのゲームを遊ぶ端末としてのポテンシャルにも注目しておきましょう。
Pro以外のモデルでは、カラーバリエーションが豊富になることもうれしいポイントです。
●iPad mini(A17 Pro)
これまでに紹介してきたiPad ProやiPad Airでは、どうしてもそのサイズ感ゆえにデスクに置いてペンで書き込んだり、ノートパソコンライクな運用をしたり、といった活用法がメインになりがちです。
携行しやすさや、長時間手に持っていても疲れづらいことなどを重視するならば、コンパクトなiPad miniシリーズが候補になってきます。
立ち止まってスケッチをしたり、電子書籍を読んだり、コントローラーをセットしてゲームをプレイしたりといった用途なら、片手でも持ちやすいiPad miniのメリットが際立ちます。
同シリーズの最新モデルは、2024年10月に発売された「A17 Pro」プロセッサー搭載モデルです。画面サイズは8.3インチ。最小構成(128GB、Wi-Fiモデル)の価格は7万8800円です。
搭載するプロセッサーは「A」シリーズではありますが、A17 Proは「iPhone 15 Pro」が備えたものと同じ世代であり、Apple IntelligenceやAAAタイトルのゲームプレイにも対応しています。
●iPad(A16)
価格の安さを重視するならば、いわゆる“無印”の「iPad」も見逃せません。現行機種は、2025年3月に発売された「A16」プロセッサー搭載モデルです。
本世代からディスプレイサイズが、ProやAirの小さいモデルと同じ11インチにそろいました。カラーバリエーションとしては「ブルー」「ピンク」「イエロー」「シルバー」の4色を選べます。
iPad(A16)の価格は5万8800円〜。本世代から最小構成のストレージが128GBへと増えたため、長期運用をする際にOSアップデートなどが行いやすくなっていることが見逃せません。
なお、Apple IntelligenceやAAAタイトルのゲームプレイなどは、iPadシリーズで唯一非対応となります。
またディスプレイの色表現もP3の広色域ではなくsRGBであるなど、iPad AirやiPad miniと比べて仕様面で見劣りする部分もあることは頭に入れておきましょう。
周辺機器については、Apple Pencil ProやMagic Keyboardといった上位モデル向けのアクセサリは使えませんが「Apple Pencil(USB-C)(1万3800円)」や、キーボードアクセサリの「Magic Keyboard Folio」(4 万 2800 円)などには対応しています。
●選び方まとめ
クリエイティブな用途にガツガツ使うなら「iPad Pro(M4)」、仕事や趣味用で性能も確保しつつ、少しコストを抑えたいなら「iPad Air(M3)」、携行性を重視するなら「iPad mini(A17 Pro)」、スペックやアクセサリについて割り切ることができて価格を重視するのであれば「iPad(A16)」を選択するという指針が基本になります。
比較検討時には、これに沿って大まかに狙いを定めてから、細かい仕様や対応機能などをチェックすると良いでしょう。