亀有に新たな観光施設『こち亀記念館』がオープン! 漫画の世界とまちの魅力にどっぷり浸れるハイクオリティな展示が満載!!

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2025年04月02日 18:10  週プレNEWS

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集英社「週刊少年ジャンプ」で1976年から2016年まで、約40年にわたり連載された大人気漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(以下、『こち亀』)の世界を体感できる観光施設「こち亀記念館」が3月22日、東京都葛飾区亀有にオープン。同日には開館記念式典も行われた。

【写真】館内にある『こち亀』原画やグッズ、秋本治氏の私物コレクション

同館は、『こち亀』の主人公・両津勘吉(以下、両さん)が、派出所の上に「自分の記念館を建てちゃった」というコンセプトのもと、作品や亀有の魅力を存分に堪能できる5階建の観光施設。JR亀有駅南口から徒歩3分と駅近で、窓に4コマ漫画が描かれた、まさに漫画の世界から飛び出てきたかのような外観となっている。


開館記念式のステージに登壇した作者の秋本治氏は、目の前の記念館を見上げながら「よくこれが建ったな」と感慨深げにひと言。続けて「(こち亀記念館の)図面を見たときに、"これは無理でしょう"と言ったんです。でも、"大丈夫です"と。そうしたら本当に図面そのまま建っちゃった。本当にすごい」とうれしそうに語っていた。


館内の内容については「『こち亀』を見て育った人たちが本当に愛情を込めて作ってくれた。作者の僕でも聞かないとわからないぐらい細かく、凝った仕掛けがたくさんある。何度来ても楽しめる」と太鼓判。「日本だけじゃなく、世界からも亀有に来てくれたら」と全世界の『こち亀』ファンが集うことを期待した。


同館の入り口は、ほとんど原作に出てくる「公園前」派出所そのままだ。秋本氏曰く、工事期間中に地元住民から「ここに交番ができるの?」と聞かれるほど、精巧に作られている。


派出所の扉を開けると、入って左側には両さん、右側には秋本麗子(以下、麗子)のデスクが。両さんのデスクには食べ終えた丼と電話しかないが、麗子のデスクには高級感漂うティーセットや自作の編み物、出汁やお菓子のレシピ本があり、なんとも女性らしさを感じさせた。


1階エントランスに入ると、待合スペースにこち亀記念館のジオラマが飾られていた。その下には両さんのスマートフォンが置かれており、同館を勝手に作ったことに気づいて激怒した大原大次郎巡査部長(以下、部長)や麗子から定期的に電話がかかってくる仕様に。もちろん留守番電話になるため、キャラクターたちの録り下ろしボイスが流れてくる。ここでしか聴けないオリジナルのセリフ......ファンなら必聴だ!


そのまま1階の奥に進みたいところだが、こち亀記念館は、最上階から順に降りていく動線になっている。というのも、同館では怒った部長から逃げる両さんを5階から追いかけながら館内を見て回ることで、展示とオリジナルストーリーを同時に楽しむことができるからだ。押入れのようなエレベーターに乗り、最上階へと上がっていく。


5階に到着すると、秋本氏が『こち亀』を描く際に参考にしたという資料や模型がズラリと並んでおり、そのほとんどが氏の私物というから驚きだ。資料にはところどころ付箋が貼られ、模型はミニカーやバイク、戦車やブリキ製のロボットなど漫画に登場するものばかり。これまでに刊行された201巻の単行本や、熱狂的なファンが寄贈したプレミアムグッズもあり、このフロアだけでも見応え十分な内容となっている。

だが、それだけではない。正面の畳の真ん中にある円形のモニターには、 秋本氏が両さんを描く手元の様子を映し出している。このためだけに筆をとったらしく、両さんが誕生する瞬間は感動的だ。ファンにとっては見逃せない貴重な映像となっている。


先に進むと、原作でも登場した「両津大明神」が設置されており、そのハリボテ感も忠実に再現されていた。こち亀記念館オリジナルの漫画のひとコマが描かれたおみくじを引くこともできる。


続く4階フロアは「デラックス原画展示」。壁一面にびっしりと複製原画がテーマごとに飾られており、秋本氏が休むことなく描き続けた約40年間の『こち亀』の歴史が感じ取れる。作品ファンであれば「こんなシーンあったな」「このシーン好きだったな」と、漫画を読んでいた当時を思い起こしながら懐かしさに浸ることができるだろう。


3階には、『こち亀』にでてきたアイテムなどを再現した体験型ミニゲームの展示が並ぶ。作中、両さんが生み出した発明品ばかりで、ファンなら歓喜すること間違いなしのゲームセンターのようなフロアだ。せっかくなので、筆者もいくつか体験してみることに。

まずは、漫画でも登場した「開運!?改名くん2号」(写真左下)。左下の穴に指を入れ、機械から出てくる紙を受け取ると、改名を提案をする内容が。作中では寺井洋一の運気が一気に上昇したが、果たして幸運は訪れるだろうか。


続いて挑戦したのは、「AI人格診断!? 両さん度チェッカー!」(写真中央左)。画面に表示される質問に答えると、自分がどれだけ両さんに近いのか、その性格をチェックすることができる。人情味あふれる人柄なのか、お金にがめつく欲張りなのか。あえて両さんになりきって答えを選ぶのも面白いだろう。

最後は等身大の「麗子と♡相性診断」(写真右奥)。手のひらをかざすだけで、麗子との相性を知ることができる。秋本氏は2度試み、どちらも125点満点中50点だったという。この結果に「作者だからといって忖度はなかった」と笑顔で振り返っていた。ちなみに、筆者はまさかの125点。点数に応じて麗子のセリフが変わるため、"甘々ボイス"を聴きたいファンはぜひ高得点を狙ってもらいたい。

館内をひと通り見て回るとわかるが、トイレや階段、窓に至っても何かしらの『こち亀』要素が盛り込まれている。そのひとつひとつから制作スタッフのこだわりや"『こち亀』愛"が感じられ、スペースを余すことなく活用し、作品の魅力を少しでも多く発信しようという心意気が伝わってくる。

そして2階の「わしのためのフロア」は、秋本氏の思い入れが深い設計になっている。


そのことを感じさせる「両津永久名誉館長室」のスペースには、数々の高級感ある家具が設置されていた。しかし、その豪華さとは裏腹に、デスクの上には作りかけのプラモデルや競馬新聞、食べ終えて汚れが目立つラーメン鉢などで散らかり放題。どこまでいっても両さんらしさがブレることはなかった。


2階から1階に下る階段では、『こち亀』の舞台である亀有について熱く紹介。天井からは神輿が吊るし下げられ、壁面には作中で亀有が登場したエピソードシーンの漫画パネルが多数飾られていた。

亀有公園や銭湯、両さんが仕事をサボった際に出没する中川の土手......。こち亀と亀有のつながり、下町の情緒あふれる風景が、展示を通して心に映し出された。

5階から降りていくに連れ、漫画の世界から現代の亀有へと進んでいく。この館内の構成からは、「こち亀記念館を堪能したら、亀有のまちも楽しんでほしい」。そんな想いも感じ取れた。

階段下に設置してあるデジタルマップで『こち亀』ゆかりの観光スポットを調べることができるため、退館後は漫画の舞台「亀有」を巡ってみてほしい。きっと、より作品とまちの魅力に気づけるはずだ。


開館当日から予想以上の盛り上がりを見せたこち亀記念館。同館前以外でも、亀有のあちこちでイベントが行われたり、ジャズバンドが道を歩きながら演奏していたりと、亀有全体で新たな名所の誕生を祝福しているようだった。

まだまだ紹介できていない見どころもあり、作品ファンはもちろん、漫画を読んだことがない人でも作品の魅力に惹き込まれること間違いなし。それほどのクオリティの高さで、心まで満たされる充実感のある展示であふれている。そんな「こち亀記念館」にぜひ一度、足を運んで、両さんたちが住む世界に浸っていただきたい。

(©秋本治・アトリエびーだま/集英社 ©秋本治・アトリエびーだま/集英社・ADK)

<こち亀記念館>
・住所:東京都葛飾区亀有3ー32ー17
・開館時間:10:00〜18:00
・休館日:第3火曜日(祝日の場合は直後の平日)
・入館料:大人(高校生以上)700円、子ども(小・中学生)300円。未就学児無料
※葛飾区民は、大人500円、子ども100円(区民には在勤、在学を含む)
・公式HP:https://kochikame-kinenkan-official.jp/

取材・文/佐藤主祥 撮影/村上庄吾

このニュースに関するつぶやき

  • 昔の、こち亀展みたいに、アグネス・ラムの写真集とか、ロボット三等兵や無用ノ介のコミックスとかも展示されないかな
    • イイネ!2
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