
割って飲む「濃縮コーラ」、おいしく飲める黄金比率は?

2025年2月18日、サントリーから「おうちドリンクバー ペプシコーラ」が発売されました。
この商品は、ファミリーレストランやファストフード店でソフトドリンクを作るための「ポストミックスシロップ」(炭酸水で割るシロップ)を家庭用に小容量のボトルで販売したもの。2024年はPOPメロンソーダ、C.C.レモン、デカビタCが発売され、今回のペプシコーラが4品目になります。
「おうちドリンクバー」のコンセプトは、「ドリンクバーの作りたての美味しさ・楽しさをおうちでも手軽に体験いただきたい」(リリースより)というもの。パッケージには炭酸水で割るオーソドックスな飲み方以外に、ミルク、POPメロンソーダ、C.C.レモンなどで割る飲み方も紹介されています。
炭酸水で割って、自分の好みの濃さに作れるのもこの商品の面白さ。そこで今回は、
1. 標準的なレシピで作った場合、味は普通のペプシコーラと同じなのか?
2. 濃さによって味の違いはあるのか?
の2点について、調べてみたいと思います。
検証その1:「コーラの味」は同じなのか?

まずはコーラの味について調べてみました。比較するのは、「ペプシ〈生〉ZERO」「ペプシ〈生〉」「ペプシコーラ」(ファミリーマート限定品)の3品です。
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見た目&味の違いは?

プラカップに注いだ状態です。見た目は大きな違いがありません。炭酸の泡立ちが違うのは、冷蔵庫から出したタイミングが異なることと、ペプシ〈生〉だけ缶入りのため、炭酸の効きがペットボトルよりやや強いからでしょうか。
「おうちドリンクバー ペプシコーラ」を飲んでみますと、ペプシコーラ特有のスッキリさを感じます。「コカ・コーラ」を日頃飲んでいる人からすれば、若干薄めに感じるかもしれません。
コーラの味は、生コーラスパイスを用いた「ペプシ〈生〉ZERO」と「ペプシ〈生〉」の2品とは明らかに異なり、「ペプシコーラ」と同じ味に感じました。
一方、甘味料は人工甘味料(アセスルファムカリウム、スクラロース)を用いているため、同じく人工甘味料を用いた「ペプシ〈生〉ZERO」と同じ味。果糖ぶどう糖液糖と砂糖を用いた「ペプシコーラ」とは異なる甘味です。
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検証その2:「濃さ」によって味はどう変わる?
次に、濃さを変えて味がどう変わるのか試してみました。ボトルの説明では、コップ1杯170ml(一般的な180mlグラスに入る容量)で、炭酸水136ml:原液シロップ34mlが、標準比率の【4:1】となるそう。
1ml単位での計量は難しいので手元にあった30mlのカップを使い、30mlを1単位として比率を【2:1】から【6:1】まで0.5刻みの濃度で作ってみました。
それぞれの容量と全体の容量に対する原液シロップの割合は表のとおりです。
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【比較】標準(4:1)→薄め(6:1)
まず、比率【4:1】から【6:1】を試飲してみました。なお、作ったコーラの容量が試飲用プラカップの容量を超えてしまいますので、標準の【4:1】の容量に合わせてあります。
画像だとやや分かりづらいですが、目視では【5:1】から色が薄くなっていました。味については以下のとおりです。
・【4.5:1】コーラの味はしっかり感じるが、何となく薄い気がする
・【5:1】甘さは感じるが、明らかにコーラの風味は薄くなる
・【5.5:1】甘さのみ。「氷が溶けて薄まったコーラ」という感じ
・【6:1】微妙に甘いが、コーラよりも炭酸水の味が強くなる
以上の試飲から、この中では標準の【4:1】が一番おいしく飲めることが分かりました。
【比較】標準(4:1)→濃いめ(2:1)
次は比率【4:1】から【2:1】を試飲してみました。
味については以下のとおりです。
・【3.5:1】味は標準の4:1と変わらない。ちょっと濃い気がする程度
・【3:1】人工甘味料のせいか、甘さが口内にまとわりつきはじめる
・【2.5:1】明らかに濃い。甘さがくどくなってくる
・【2:1】煮詰まったコーラの味
濃くした場合は、個人的にはどんなに頑張っても【3.5:1】までだと思いました。これ以上濃いものはコーラの風味よりも人工甘味料の甘味が先にきて、コーラを飲んでいる気がしません。ましてや原液シロップをそのまま飲んでみようとは全く思い至りませんでした。
結論! おすすめの濃さは……
以上、「おうちドリンクバー ペプシコーラ」の試飲リポートでした。
姉妹品との味の比較と、濃さによる味の違いを調べてみましたが、パッケージのとおり、「炭酸水4:原液シロップ1」が一番おいしく飲める濃さであることを明らかにした結果となりました。
今回はプレーンな炭酸水で割って試飲しましたが、パッケージに記載されているような同社製品で割るレシピも面白いと思います。ぜひお試しください。
<参考>
ペプシコーラ(サントリー)
おうちドリンクバー ペプシコーラ(サントリー)
久須美 雅士プロフィール
子どもの頃に食べた「懐かしのあの味」から現代のコンビニ商品まで、幅広く実食しているコレクター。約2万1000本のジュース缶を所蔵する清涼飲料史研究家。(文:久須美 雅士(コンビニグルメガイド))