プレミアリーグ第30節が現地時間4月1日に行われ、アーセナルは本拠地『エミレーツ・スタジアム』でフルアムとのロンドン・ダービーに臨んだ。強固なブロックを形成するフルアムに苦戦したものの、38分に相手DFラインの背後を取ったイーサン・ヌワネリの折り返しからミケル・メリーノが先制点をマーク。そして66分、グーナー（アーセナルファンの愛称）が待ち望んだ瞬間が訪れる。
昨年12月に行われた第17節クリスタル・パレス戦を最後にハムストリングの負傷で戦列を離れていたサカが、ヌワネリとの交代でピッチへ。約3カ月ぶりの戦線復帰を果たすと、7分後にはメリーノのクロスをガブリエウ・マルティネッリがフリックしたボールに頭で合わせ、チームに貴重な追加点をもたらした。その後、アーセナルは後半アディショナルタイムに1点を返されるも、2−1で逃げ切り連勝を飾った。
アルテタ監督はサカの復帰について「ファンがブカヨのことをどれだけ愛し、リスペクトし、称賛しているかがわかる素晴らしい瞬間だったと思う」と振り返りつつ、ゴール直後にベンチのスタッフの元へ駆け寄った行動について「理学療法士や彼の回復に関わったすべての人々に感謝の意を表した。彼がどんな人間であるかを物語っているし、彼のことを愛さずにはいられない」とコメント。その上で、次のように言葉を続けた。
「彼は直近9日間に渡ってチームとトレーニングを積んできたが、すぐに素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。我々が彼に与えた課題は時間を尊重するという非常に厳しいものだった。なぜなら、彼を投入する瞬間はシーズンで最も重要な部分であり、準備が整っている必要があると分かっていたからだ。スタジアムを沸かせ、エネルギーをもたらしてくれたと思う。まさに我々が必要としているものだった」
攻撃の主軸がようやく戻ってきたアーセナルは、週末のプレミアリーグ第31節でエヴァートンと対戦し、現地時間8日にはレアル・マドリードとのチャンピオンズリーグ（CL）準々決勝ファーストレグに臨む。
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