大分・別府ひき逃げ　重要指名手配の容疑者　情報提供9000超に

　大分県別府市で2022年6月、男子大学生2人が死傷したひき逃げ事件について、県警は2日、3月末時点の情報提供件数が9246件に上ったと発表した。事件では、現場から逃走した八田與一（よいち）容疑者（28）＝日出町＝が、道路交通法違反（ひき逃げ）の疑いで重要指名手配されている。

　情報提供のうち、八田容疑者に似た人物の目撃情報は8709件で、内訳は関東3285件、九州1704件、近畿1140件となっている。その他の地域からは1760件が寄せられた。

　事件は22年6月29日午後7時45分ごろ、別府市野口原の県道交差点で発生。信号待ちしていた2台のバイクに八田容疑者の運転する軽乗用車が追突し、バイクに乗っていた当時19歳の大学生が死亡、友人の大学生（22）も軽傷を負った。

　現場にブレーキ痕はなく、軽乗用車も大破しており、制限速度（時速40キロ）を大きく超えた状態で追突した可能性が高い。県警はこの年の7月に八田容疑者を指名手配し、警察庁も23年9月に「重要指名手配」に指定した。情報提供は別府署（0977・21・2131）。【山口泰輝】