家に女性を招くたびにフラれる「年収800万円」だけど、“ファミチキが主食”の男性。結婚できた背景に“ある条件”の変更が

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2025年04月03日 16:01  日刊SPA!

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 こんにちは。結婚相談所「マリーミー」で代表を務める植草美幸です。『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)での特集をはじめ、各種メディアで見たことがある――なんて方もいらっしゃるでしょうか。
 マリーミーは設立16年となり、現在では年間約6500件もの結婚や恋愛にまつわる相談を受けています。これだけの相談を聞いていると、多くの問題はいくつかの類型に分けられ、それぞれに存在する鉄板の解決策が見えてくるものです。人間関係は十人十色のようで、対応には同工異曲の趣があります。

 リニューアルした本連載では、「結婚後のリアル」な悩みにお答えしていきます。ただ、結婚や同棲中の方だけでなく、お相手選びに迷いのある婚活中の方にも参考となるよう、手加減なしの“辛口”モードです。心してお付き合いくださいね。

◆「金銭感覚の不一致」にどう折り合いをつけるか

 結婚生活における最大の難関たる、家計の管理問題。この金銭感覚の不一致は、得てして生活感覚の不一致とも表裏一体です。

 にもかかわらず、日々の生活に対する姿勢の確認ができている人の少ないこと! 入会したての会員の方たちにはまず、理想と現実が折り合った暮らしができそうな結婚相手像を考えてもらう・考え直してもらうことが多いです。

 結婚相談所だけでなく、多くのマッチングアプリでも、相手の年収でソートすることができるでしょう。そのため婚活中の人であれば、誰しもがなんとなく程度には、年収の下限や理想額を胸に抱いているかと思います。

 しかし、お金は、使わなければただの紙。別の資産に変えるでもなんであっても、どう使うのかこそが重要です。

 今回のテーマも、結婚生活における「お金と暮らし」。円満な夫婦関係を築く上で必要不可欠な重大事項を、実際に聞いたエピソードと絡めながらお届けします。

 男女ともに「このくらいの年収ならOK」しか考えられていない人がほとんどだと言ってしまっても、過言ではありません。ぜひ、皆さまも胸に手を当てながらお読みください。

◆共働き家庭が増えたからこそのトラブル

 共働きが大半を占めるようになり、家事も家計も2人で支える夫婦がスタンダードの時代になりました。だからこそ、分業スタイルが多かった時代より、暮らしに関するトラブルが発生しやすい状態にもなっています。

 年収がそれぞれ600万円と400万円なら、家計には6対4でお金を入れればよいはず。しかし、仕事の忙しさ自体も6対4とは限りません。したがって家事の分担比率は、入金額と単純に逆転させればよいとは言えません。

 そうすると、お互いに些細な不満がちり積もって、「自分のほうが大変なのに」という考えを抱きあってしまうのも、やむなしでしょう。

「お金を多く入れているのは自分なんだから、家事は甘めに見てほしい」
「仕事が忙しいのは自分のほうだし、一馬力で暮らせるわけでもないのに、全然家事をやってくれない」

 こんな憎み合いは、胸焼けするほどよく聞く話ではありませんか。「自分はやらない癖に家事にケチをつける夫」「財布をあてに散財するようになった妻」。これらはあまりにステレオタイプな古い愚痴のようでいて、心配される方はまだ少なくありません。

 実在の多寡は抜きにして、確実に存在する事例でもあります。100%避けることは無理でも、それなりの精度で見抜く方法を紹介していきましょう。

◆相手の自宅を“探偵”気分で探ってみるべし

 なにはともあれ、相手の自宅に行くのが一番です。付き合って結婚も考える間柄なら当然行っているでしょうか。ただ漫然と行っても仕方ありません。“探偵”になったつもりで、細々とした要素を確認してください。

 家にお邪魔すればまず靴を脱ぎますが、靴はしまわれているのか、そろっているのか。玄関ドアに「緊急トラブル対応」の宣伝のマグネットが貼ってあるのかどうか。

 手を洗面台で洗うときには、汚れの程度はもちろんのこと、ハンドソープをそのままのボトルで使っているのか、高級ブランドのボトルにドラッグストアで売っているものを詰め替えているのか。中身もしっかりそのままのおしゃれブランドなのか。

 一緒に買ってきた飲み物をしまう口実で、冷蔵庫のなかも確認してしまいましょう。あわせて氷やアイスも買ってくれば、冷凍庫の中も自然に確認できます。これで日頃の自宅での食生活に、ある程度アタリがつくはずです。

 そろそろお手洗いにも行きたいところ。一言添えて借りたら、こっそり便座裏や掃除ブラシの様子も見てみます。トイレットペーパーの種類やタオルのニオイもすかさずチェック。

 部屋の様子はどうでしょうか。たくさんの楽器やコスメが並んでいる? それともあまりに殺風景?

 ……こうした意識を持って自宅を訪ねれば、そこは途端に情報という宝の山が広がっているのです。

◆深淵を覗くとき、自分も覗かれていることを忘れてはダメ

 ただし、このときに忘れてもらっては困るのが、「査定」してはいけないということです。より綺麗で清潔なほうがいい――。そのような話では決してありません。

 ご自身との相性がどうか、ともに暮らしたらどのような点で揉めてしまいそうか。この観点で検討、そして話し合うために隅々まで見るのであって、上からジャッジしてはならないことは、くれぐれも留め置いてください。

「どこもかしこも小綺麗で、洗練されている」部屋だったなら、おそらくダサいカレンダーをリビングに飾ろうとしようものなら怒られます。食器の洗い残しやトイレ掃除の甘さも指摘が入るかもしれません。

 でも、コストよりも品質を優先することに理解があるかもしれないし、担当家事をきっちりやる能力は少なくともあるはず。

「全体的に最安値っぽいモノしか置いていない」ならば、最安ティッシュや「残り湯洗濯」は当然のことだと言われてしまいそうです。たとえ普段のデートでケチケチしていなくとも。

 けれど、堅実な締り屋で、年収以上に資産形成が進んでいる可能性もあります。

「冷蔵庫はスカスカだし全体的に薄汚い」場合は、家事の戦力にすることは非常に難しそうだとの覚悟が必要でしょう。

 でも、同じくらいズボラでも文句を言われなさそうですし、インテリアから日用品まで自分色を貫けそうでもあります。

◆すべては“相性次第”だからこそ…

 どのような相手にも、万人に共通する良し悪しはないのです。ひとえに許容する人が多いタイプと少ないタイプがあるだけ。押し並べて言えるのは、どんな方向性でも、極端すぎる人ほどなかなか受け入れてくれる人が少数になってしまうということぐらいです。

 先ほどの紋切り型の心配事についての解説も念のためにしておきましょう。

「ケチをつける夫」は、一人暮らしのときにキッチリピカピカにしていたタイプが多いはず。妻側が細かいことをあまり気にしない上、がっつりとした共働きだと悩んでしまいそうです。

「美容に散財する妻」は、そもそも一人暮らし時代から美容代をかけているだけというのが本当かも。こうした女性を避けたいならば、はなから美容全般に興味が薄い人を選ぶしかありません。

 もっとも、美容にうとい人が思う「化粧っ気は少ないのに、綺麗な女性」は、美容皮膚科にホワイトニングにと、むしろハードにお金を使っている可能性もありますから、知識を入れるしか見分けられないでしょう。

◆年収800万円も、生活力皆無の男性会員

 遅ればせながら、元会員の方のエピソードを紹介しましょう。当時30代で、研究者をされている方でした。仮にその方をAさんとします。

 年収は800万円ほどと申し分なく、仮交際(複数人とデートする状態)にはそれなりに進むのに、真剣交際(1対1にお互いに絞る段階)には進展できずにいたのです。

 そうしたなかAさんは、弊社の会員同士で仮交際に進みました。マリーミー内なので、私にも双方から情報が入ってきます。お互いの情報を十分にこちらが知った上でアドバイスができるので、難航中の方にはとくにお勧めしている組み合わせだからこそ、紹介していたのです。

 しかし、あえなく仮交際中の方から「お断り」の連絡がきました。理由を聞いてみると、自宅に招かれた際に「とにかく生活力が皆無」であることが判明したからだと教えてくれました。

 洗面台は赤カビが生えているし、便器内には黒い輪っかがある。冷蔵庫にはビールとマヨネーズくらいしか入っていない……。

 もはや不自然なマヨネーズの使い道が気になるところです。聞けば、夜遅くに仕事を終えると、自宅最寄りのファミリーマートで「ファミチキ」を購入。帰宅するとそのファミチキにマヨネーズを“たっぷり”かけて、ビールで流すのが日課なんだそうです。

◆「家事ができる人」に条件を絞ってみたら…

 お相手が「これでは共働きなのに、家事をほとんどすべてやらなくてはならない」、そう考えるのも当然でしょう。

 そこであらためてAさんに方針の変更を提案しました。「ほかのどんな条件より、『家事をやります』と言ってくれる方に絞りませんか」と。

 納得してくれ、これまでとは少し異なるタイプの方を紹介すると、トントン拍子で成婚・退会。

 お相手は、インテリアを整えることや料理・製菓など、家庭内で発生する仕事はまったく苦にならない――そのような方でした。

 反面、現在の職場には思い悩んでもいたのです。ならばいっそと、Aさんが経済面を全て負担し、お相手が家事を全面的に担うと、完全な分業にしてしまうことで話がまとまったのです。

◆成婚後、しばらくして見違えるような姿に

 通り一遍、誰かの借り物に過ぎない理想やセオリーを追ったとて、うまくはいかないもの。最低限身につけるべき気配りや身だしなみはあっても、そこから先はいかに本当の自分自身と向き合えるかに、かかっていると言えるでしょう。

 これは余談ですが、律儀なおふたりは退会後も年賀状を送ってくださいました。婚姻からしばらく経って行われた結婚式の写真が印刷されており、幸せそうでよかったとしみじみしたものの、なんだか違和感が。

 それもそのはず、おそらく20kg以上も活動時より痩せていたのです! 不健康な食生活から脱してスリムになったお姿は、見違えるほどでした。

 誰かにとっては欠点でも、ほかの人には美点にもなりうる。組み合わせによっては、秘められたポテンシャルが開花さえする……。

 そんな相性の妙が、人間のおもしろさかもしれません。

<TEXT/植草美幸>

【植草美幸】
結婚相談所マリーミー代表取締役、恋愛・婚活アドバイザー。 1995年にアパレル業界に特化した人材派遣会社エムエスピーを創業。そこで培ったマッチング能力・人材発掘力を生かし、2009年に結婚相談所マリーミーを設立。日々カウンセリングを行いながら、セミナーの開催、テレビやラジオへの出演など幅広く活動中。著書に『ワガママな女におなりなさい 「婚活の壁」に効く秘密のアドバイス』(講談社)、『モテ理論』(PHP文庫)など

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