「春休み、学校の先生は何してる?」元教員が明かす、意外な“オフシーズン”の過ごし方

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2025年04月03日 21:51  All About

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子どもたちが登校しない春休み、学校の先生たちはどのように過ごしているのだろうと気になったことはありませんか? 小学校と中学校で教員経験を持つ筆者が、忙しくも充実した「教員の春休みの実態」をお話しします。
春休みといえば、子どもたちにとっては楽しい休暇の時間。でも、学校の先生はこの期間、一体何をしているのだろう?と思ったことはありませんか? 小学校教員を5年、中学校教員を7年経験した筆者が、知られざる教員の春休みの過ごし方をお話しします。
教員にとっては結婚式シーズン? 教員の春休みの過ごし方をドラゴン先生が解説!


教室の大掃除と荷物の移動

教員にとって春休み中の大きな仕事は、「教室の大掃除」と「次の教室への荷物の移動」です。

基本的に担任は毎年教室が変わるため、次に教室を使う先生や生徒が気持ちよく新学期を迎えられるよう、使った教室を徹底的に掃除して、次の教室に自分の荷物を移動させなければなりません。朝から晩まで掃除をしていたこともありました。かつての筆者のように荷物の多い先生は大移動になるので、ひと苦労です。

次のクラスは3月中に発表されますが、すぐに教室を移動できるかというとそうではありません。離任式で登校してくる生徒たちに新年度に担任するクラスを知られてはならないので、4月になるまでは次のクラスに荷物を移動させることができないというジレンマもありました(※今は離任式を早く行う学校もあるようです)。

早く次の年度の準備を始めたくてもなかなかできないというもどかしさも、教員ならではの春休み事情です。

学年旅行でリフレッシュ

1年間共に働いた仲間との「お疲れさま会」として、学年旅行に出かける教員も多いです。筆者の場合、小学校の教員時代は仲のよい先生と、中学校の教員時代は同じ学年を担当していた先生たちとよく集まっていました。

年度末のこの旅行は、非常にいい時間だったと思います。普段は意見をぶつけ合うこともある同僚と、1年間の労をねぎらい合うことができました。中学校の教員時代は、公立高校の入試結果が出た後の3月中旬頃に学年旅行をすることが多かったです。

3月は教員の「結婚式シーズン」だが、4月は……

筆者の周りには、春休みに結婚したり結婚式を挙げたりする教員も多くいました。筆者自身も、小学6年生の担任として卒業式を終えた後の3月25日に結婚式を挙げ、翌26日に婚姻届を提出し、その後中学校に異動したという経験があります。

3月25日から31日までが忙しいながらも唯一、ほっとした時間でした。4月1日からは新年度の準備が本格的に始まり、先生たちは多忙を極めます。次に受け持つ学年やクラス、生徒ごとの学習指導計画を立てたり、会議をしたり、教材研究をしたり、行事計画を立てたり。

筆者が赴任した中学校では、4月に宿泊研修があったため、帰宅が夜の12時を回ってしまった……なんていうこともよくありました。

部活動の指導も続く

春休みといえども、部活動の顧問を務める教員は休みなく指導を続けることもあります。筆者も柔道部の顧問を務めていたときには、5月のゴールデンウイーク頃に開催される県の体重別選手権に向けて、春休み中も練習や試合を続けていました。

4月にも大会があり、毎月のように大会や練習試合、遠征がありました。部活動の指導ができて幸せだったけれど、今思うと家族との時間はほとんど取れませんでした。ゴールデンウイークも1日くらいしか休めなかった記憶があります。

先生にとっては“休暇”という名の多忙期

3月中は大掃除をしたり、結婚式に出席したり、部活動をやったり、学年旅行を楽しんだりと、あっという間に過ぎ去って、4月1日からまたバタバタと新年度に向けた準備の日々が始まるというサイクルでした。

特に4月は1年の中で最も忙しく、教員は休暇中も子どもたちのために奮闘しています。お子さんの担任の先生が春休みにどんな準備をしているのか、始業式の日に少し想像してみてください。新しい教室で、心を込めて新年度の準備をしている先生の姿が見えるかもしれません。

坂田 聖一郎プロフィール

教員を13年間経験した後、独立し「株式会社ドラゴン教育革命」を設立。「学校教育にコーチングとやさしさを」コンセプトに、子どもたちがイキイキと学べる教育を実現できる世の中を学校の外から作りたいという想いで活動する教育革命家。
(文:坂田 聖一郎(子育て・教育ガイド))

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