バルサに朗報! ダニ・オルモとパウ・ビクトルは今季最後までプレー可能に…CSDが判決を下す

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2025年04月04日 02:01  サッカーキング

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今季終了時までプレー可能となったダニ・オルモ(左)、パウ・ビクトル(右) [写真]=Getty Images
 スペイン政府の高等スポーツ評議会(CSD)は8日、バルセロナに所属するスペイン代表MFダニ・オルモと同FWパウ・ビクトルの今シーズンの選手登録について、正式に認可する判決を下した。

 慢性的な財政難に苦しむバルセロナでは、ラ・リーガが定めたサラリーキャップ規定の超過によって選手登録を行えない問題が度々発生している。今夏に加入したダニ・オルモとパウ・ビクトルについても選手登録ができないまま開幕後の2試合を欠場したものの、負傷者の給与枠の一部を使うという特例措置によって登録が可能となった。

 だが、両選手は暫定措置によって特例的に選手登録が認められていたため、バルセロナが昨年12月31日までにサラリーキャップの超過を解消できない場合には、再び登録不可となることが決まっていた。バルセロナは裁判所への訴えや本拠地『カンプ・ノウ』のVIPエリア運営権の売却など複数の策を講じたものの、ラ・リーガ、そして選手ライセンスを発行するスペインサッカー連盟(RFEF)は現地時間1月4日、ダニ・オルモおよびパウ・ビクトルの選手登録を認めない方針を示した。

 それでも、バルセロナは両選手の登録を諦めず、暫定措置の適用を認めるようCSDに訴えていた。そして、CSDは1月8日、クラブからの控訴が最終的に解決されるまでの暫定措置として、ダニ・オルモおよびパウ・ビクトルの登録を認めることを発表。一方で、あくまでこの措置は“暫定”であり、CSD正式な判決を下すまでの期間、両選手がプレー可能になるというものだった。

 このような状況のなか、ラ・リーガは2日、バルセロナの財政面に対する声明を発表。バルセロナは前述のスタジアム内VIPエリア運営権の売却により、およそ1億ユーロ(約162億円)の収入を得られる見込みであることを発表していたものの、ラ・リーガに対して提出された2024−25シーズンの損益計算書に、同金額が含まれていなかったという。

 ラ・リーガの声明によると、バルセロナでは、2024年12月31日までの人物、同日より1月3日まで担当した別の人物、さらに現在の人物と、今シーズンに入って3名の異なる監査人がラ・リーガに対して報告されているというが、わずか4日間のみの雇用であった監査人がVIPエリア運営権売却の取引を承認していたとのこと。3人目の監査人はラ・リーガに対して提出した決算書に同取引を含めておらず、この結果として、バルセロナはサラリーキャップ規定の超過が続いており、ダニ・オルモとパウ・ビクトルの選手登録権利がないとの見解を示した。

 この声明によって、CSDの判決には大きな注目が集まることに。当初、スペイン大手メディア『マルカ』や『アス』などの情報によると、この判決は今月7日に下されるものだと見られていた。しかしながら、CSDは3日付で同案件に関する判決を公表。バルセロナから1月7日の時点で申し立てられた控訴を支持し、RFEFとラ・リーガの監視委員会が行った合意を無効とすることを発表した。つまり、ダニ・オルモとパウ・ビクトルは、今シーズン残りの期間も選手登録が認められる。

 CSDによると、RFEFとラ・リーガの監視委員会が選手ライセンスを無効とする権限を保有していないことが明白のため、バルセロナ側の控訴が支持されたという。同監視委員会の機能は「規定の適応に関する解釈を示すこと」、「規定厳守の監視」、「規定をより効果的なものとするための活動の推進」とあるが、選手ライセンスを許可しないという権限は保有していない。監視委員会が、ラ・リーガやRFEFによって採択された合意書を確認も批准も実行もせずに、ダニ・オルモとパウ・ビクトルのライセンスを無効とすることに合意したことが明らかなため、今回の判決が下された。

 一方で、バルセロナの収益に、前述のVIPエリア運営権売却の取引によって発生した1億ユーロが上乗せされた場合、バルセロナは“1:1ルール”での選手獲得も可能になる見込みだと報じられていた。現在、バルセロナはサラリーキャップ超過により、選手売却等で生じた新た収益のうち、50%しか新たな選手獲得や選手給与に充てることができない状態だった。これが100%に戻るのが“1:1ルール”の指すところで、いわば通常の予算規模で選手獲得等に動くことができるようになる。

 今回のCSDの声明によると、これらのVIPエリア運営権売却の取引によって発生した1億ユーロの検証は目的とされておらず、それらはラ・リーガの予算検証機関と経済管理委員会で対処されるべき問題だと記されている。現時点で不明瞭な点はあるものの、ラ・リーガの内部規則によって判断される場合、“1:1ルール”に戻る可能性は低いかもしれない。

 なお、ラ・リーガ&RFEF側は、CSDの判決に関して上告する権利を有している。前述の各メディアは、この判決を受けて上告する可能性が高いと指摘している。

 何はともあれ、今シーズン中はダニ・オルモとパウ・ビクトルのプレーが可能となる。前者は現在負傷中ではあるものの、公式戦通算28試合のピッチに立って8ゴール5アシストを記録するなど主力として活躍を続けており、後者も決して出番が多くはないなかで、22試合出場2ゴール1アシストをマーク。ラ・リーガ、コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)、チャンピオンズリーグ(CL)の3冠を狙えるチームにとっては、これ以上ない朗報が届く形となった。


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