【競馬予想】GI大阪杯、シックスペンスは中距離路線の王座に君臨できる器なのか

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2025年04月04日 07:21  webスポルティーバ

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 今年も好メンバーが集ったGI大阪杯(4月6日/阪神・芝2000m)。なかでも注目は、この路線の新たなスター候補として期待されているシックスペンス(牡4歳)だ。

 ここまで6戦5勝。距離適性に加え、いくつかの不運や不利も重なった昨年のGI日本ダービー(東京・芝2400m)9着惨敗を除けば、5戦負けなしである。

 そのうち重賞、GII戦を3つ勝っている。GI制覇目前と言っていい。

 そう思えるのも、前走のGII中山記念(3月2日/中山・芝1800m)の勝ちっぷりにある。

 実はこの馬、走る馬によく見られるようにツメに不安を抱えている。昨秋も、当初はGII毎日王冠(東京・芝1800m)を快勝したあと、GIマイルCS(京都・芝1600m)に向かう予定だったが、持病とも言えるツメの不安が再発。そのプランは白紙となった。

 それゆえ、中山記念は毎日王冠後、およそ5カ月の休養を強いられての一戦となった。しかも、競走馬のツメの不安はなかなか解消されないため、その間、シックスペンスの調教は思いどおりには進まなかったという。

 結果、レース直前の状態は決して万全とは言えなかった。おかげで、ファンや関係者の間では「今回は(狙い目として)見送り」という声も上がっていた。事実、前々走の毎日王冠でプラス14kgだった馬体重は、中山記念でさらに10kg増。それを「余裕残し」と見れば、そうした評価が下されるのも致し方なかった。

 だが、ふたを開けてみれば、そういった心配や不安を一掃。直線、好位から先に抜け出したエコロヴァルツが粘り込みを図るなか、同馬との差を一完歩ずつ詰めてゴール板できっちりかわした。

 メンバー最速の上がり33秒9をマーク。勝ち時計も1分44秒8と、中山・芝1800mのレコードを記録した。

 いくつかの不安を抱えてのこの快勝劇は、まともに走ったらどのくらい強いのか、と思わせる。GIを勝つための準備はもはや整った、と言っていいのではないか。

 しかしながら、関西の競馬専門紙記者の見立ては、やや辛口だ。

「中山記念の1番人気は、本来マイラーで、ドバイへ行く前のひと叩きだったソウルラッシュ。そのほかにも、これといった強い馬はいませんでした。いくら万全でなかったとしても、(中山記念は)このメンバーなら勝って当然といったレースでしょう。

 レコードも、時計の出やすい馬場だったことを踏まえれば、さして強調材料にはなりません。強い競馬だったことは認めますけど、その結果を受けて『大阪杯に向けて視界良好』とは言えません。レース内容をよくよく吟味してみれば、むしろ課題は残ったまま、と言っていいのではないでしょうか」

 専門紙記者の言う「課題」とは距離だ。

 そもそもシックスペンスの陣営は、デビュー戦から2戦続けてマイル戦を使っているように、同馬の適距離はマイルと見ていた。それが、距離を1ハロン延ばした3戦目、GIIスプリングS(中山・芝1800m)を強い競馬で勝ったため、もっと長い距離でも通用する、と考えるようになった。

 そして実際、毎日王冠、中山記念と、骨っぽいメンバー相手の1800m戦を強い競馬で連勝。当然、「あと1ハロン延ばしても......」という考えも湧く。だが、専門紙記者はその「あと1ハロン」が相当な課題であると踏んでいる。

「中山記念でもずっと行きたがっていましたからね。あの行きたがる気性面が、いかにもマイラーという感じがします。持っているポテンシャルが高いゆえ、今年の中山記念程度のメンバー構成なら勝てるにしても、さらに1ハロン距離が延びて、よりメンバーが強力になるGI戦となるとどうでしょう。厳しい競馬になるのは間違いないと思います」

 そのうえ、主戦騎手であるクリストフ・ルメール騎手がドバイワールドカップデー(現地4月5日)に臨むため、大阪杯では騎乗できない。折り合いに難があるこの馬にとっては、かなりのマイナスだ。

 だとしても、勝つチャンスはゼロではない。先の専門紙記者がこんなことを言っていた。

「この馬自身、これまでツメの不安などでまともに競馬を使えていませんでしたから、その意味ではまだ本格化手前。パンとしたときにどれだけ強いのか、誰も見ていません。その点、今回は中山記念を叩いて、順調に本番へ向かえていますからね。大阪杯が真価発揮、という舞台になる可能性はあるかもしれません」

 はたして、中距離路線待望のニューヒーローは誕生するのか。大阪杯では、シックスペンスの走りから目が離せない。

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