
スウェーデン出身のサムさん(@samuelsb2000)は、独学で日本語を学びながら、2023年からはXを通じて日本語や日本文化への興味を日々発信しています。そんなサムさん、2025年2月19日から約1カ月間、日本を旅していました。
【写真&動画】止まらないソフトクリームに大奮闘!? 日本での思い出の数々も
帰国前日、友人と立ち寄ったレストランで、人生初の「ソフトクリームメーカー」に挑戦。そこでちょっとしたハプニングが起きたそうです。
また、Xを通じてたくさんの出会いがあったことも、今回の旅の大切な思い出になったといいます。そんな日本滞在中のエピソードや印象に残った出来事について、お話を伺いました。
「初めてのソフトクリームメーカー」にびっくり!
3月18日は、日本滞在の最終日。昼間は友人24人(!!!)とカラオケでオフ会を主催し、夜はひとりの友人と東京・新宿駅の西口に位置する「思い出横丁」で焼き鳥を楽しみました。
|
|
しかしまだお腹が満たされず、次に向かったのは「しゃぶ葉」。実は、サムさんが大好きなVTuberグループ「ホロライブ」のメンバー・角巻わためさんが、しゃぶ葉のフェアソングを担当していると聞き、足を運んだそうです。
「しゃぶ葉には初めて行きましたので、いろいろ驚きました。特にロボットが肉を持って来るのは、初めて見るシステムでした。しゃぶしゃぶはスープにくぐらせればすぐ食べられる。すごいですよね」
さらに、ソースの種類も多く、味のバリエーションにも感動したといいます。
食事のあとはデザートタイム。サムさんが初めて使うソフトクリームメーカーのレバーを引くと、器にソフトクリームが流れ始めました。
「ちょっとだけソフトクリームを取ろうと思いました」
|
|
そのとき、友人が「記念に動画を撮るよ」と声をかけてくれたので、サムさんはポーズを取ろうとして少しのけぞるような姿勢に。すると、ソフトクリームが思いのほか止まらず、器からあふれそうに!
「ソフトクリームを止めるようにハンドルから手を離しましたが、自動で上に行かなくてびっくりしました! ソフトクリームをこぼさないように気を付けながら立ってハンドルを戻しました。けっこう驚きましたけど、悪い結果にならなくて良かったです」
なお、スウェーデンではこのようなセルフ式のソフトクリームメーカーはあまり見かけないとのこと。“初めての体験”に、サムさんも思わず驚いたそうです。
ゲームが扉を開いた、日本語とカルチャーへの深い愛
サムさんが日本語を独学で学び始めたのは、2021年のこと。きっかけは、大好きな日本のゲームでした。
「『ペルソナ5』の物語は東京が舞台なので、日本語で書かれた広告やお店の名前がたくさん出てきます。読めたらいいなと思って、平仮名とカタカナを勉強し始めました」
|
|
当初は「日本語のコンテンツを日本語で楽しみたい」という思いから始まった学習でしたが、やがて人と話すことの楽しさに目覚めたといいます。
「先ずは日本のコンテンツを日本語で楽しめるようになりたかったので、人と関わることに興味はありませんでしたが、今一番楽しんでいるのは日本語でいろんな人と話すことです(笑)」
次第に興味は深まり、今では「日本に引っ越すことが目標」と語るまでに。
これまでに3回日本を訪れてきた中で、サムさんがとりわけ強く感じたのは、日本とスウェーデンのカルチャーの違いでした。
「オタク文化がすごく盛んで、どのジャンルにもイベントがあって、楽しめることが本当に多いです」
独学でホロライブを見始め、イベントに参加する中で人と交流するように。Xでもホロライブ関連の投稿を続けてきたサムさんは、少しずつ界隈の人々とつながり、今や「ホロライブがきっかけで、日本に友達がたくさんできた」と語ります。
「日本語を独学し始めた時は、練習のためにホロライブを見始めました。2023年に日本に来たときは、ホロライブのイベントで友達をつくるために、いろんな人に声をかけて話しました。そこからXを本格的に使い始めて、ホロライブ界隈の人たちとたくさんつながっています。毎年、大きなイベントの時に日本に行って、たくさんの人と会って遊んでます!」
「スウェーデンでは友達がちょっと少ないですけど、ホロライブのお陰で僕は日本に凄くたくさんの友達がいます」
日本滞在で印象深かった「3つの思い出」
今回の旅を振り返って、特に印象に残っている出来事をサムさんに教えてもらいました。どれも忘れられない体験ばかりだそうです。
最も強く心に残っているのは、幕張メッセ国際展示場で開催された『hololive SUPER EXPO 2025・hololive 6th fes.(ホロライブスーパーエキスポ2025・ホロライブ6thフェス)』でのファンとの交流だったといいます。
「僕とツーショットを撮りたい人がたくさんいて行列ができたことです。2日間で1500人ぐらいとツーショットを撮りました。バッグやスマホにサインを書いてほしいという人もいました。本当に嬉しかったです。僕はただのオタクですけど、ツーショットを撮るために人が並ぶのは不思議でしょう。一生記憶に残るイベントになりました」
次に挙げてくれたのは、バーでのメイド服体験。
ある日、オーナーにメイド服姿の写真を見せられ、「僕も着ていいですか?」と聞いたところ、快くOK。着替えるスペースがなかったため、なんとその場でメイド服に着替えて交流したそうです。
「お客さんはほぼ全員、ホロライブファンの外国人でした。すごく盛り上がる夜になりました!」
そしてもうひとつの思い出は、初めて挑戦したYouTuberとのコラボ配信です。緊張した様子を、サムさんは「結構ピリピリでした」と振り返ります。
「2人のYouTuberといろいろな動画を撮ったあと、初めての生配信にも挑戦しました。とても楽しくて、前からYouTubeでも活動したいと思っていたので、いいインスピレーションをいただきました!」
たくさんの出会いや体験を胸に、サムさんはスウェーデンでの日常に戻りました。帰国後、最初に食べた和食はお寿司だったそうで、Xには「寿司は本当にうまいね。どこでも和食が最高やな」と綴られています。
日本への興味をきっかけに言葉を学び、自分の力で人とのつながりを築いてきたサムさん。その行動力に、背中を押された人もきっと少なくないでしょう。これからどんな未来を描いていくのかーーサムさんの歩みに、そっと期待を寄せたくなります。
(まいどなニュース特約・梨木 香奈)