
「タイの地震
死を覚悟したの初めて。
動画撮ってる時は40階以上なのでどうせ今から降りても死ぬと思い諦めてました」
先月28日にミャンマーで発生した大地震の影響で、建設中だった33階建てのビルが崩壊し死者や行方不明者出るなど被害が出たタイの首都バンコク。バンコクの40階以上の高層コンドミニアムに住んでいた「dieselking」さん(@d1kin029)が、「死を覚悟した」という当時の恐怖を動画とともにX(旧Twitter)に投稿。21万超のいいねが付いたほか、「凄い貴重な映像」「恐怖でしかなかったですね!」「生きててよかった」などと驚く人たちからコメントが多数寄せられるなど話題になりました。
奥さんとともにバンコクに在住する「dieselking」さん。地震が起きたのは、28日13時25分頃とのこと。部屋で一人でいた時に突然大きな揺れに襲われ、パニック状態になったことをこうつづっています。
動画を撮影した男性「災害に対して人は無力だ」
「今回人生で初めて被災者になった。先に言っておきたいのが、自分は陰キャでほぼ家を出ることがないくらいパソコンの前が好き。一日に12時間以上はパソコンの前に座ってる。ネットサーフィンも好きだからちょっと不謹慎かもしれないけど、交通事故、火災、津波、地震こういう関連の動画はほとんど見たことがあるくらい見まくってたのね。くそ甘いけどたくさんいろんな動画を見ながら自分がこの立場だったらこうするなとか勝手にシミュレーションしたりしてた。でも本当に自分がその立場になったらなにもできないってことが証明された。災害に対して人は無力だ」
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ただ動揺しながらも、揺れている最中に部屋の窓から外の様子などを撮影。「(自分の)行動の意味が分からなくなった」と振り返ります。
「バズってる動画の後に撮ってる動画があるんやけど、途中嗚咽を発動してる。揺れのせいなのか、死を覚悟してたせいなのか、行動の意味が分からない。中に行きたいのか外に行きたいのかどっちなんだい俺は。今でもフラッシュバックしてくる。建物全体が揺れるミシミシという音、天井が割れていくバキバキという音。ベランダに行けば外から悲鳴聞こえるし、上見上げたらしっかり崩れていってるし。その結果【外でも見とくか】になったのかな。分からん。知らん。あの時の自分は俺じゃないwww でも最後の方に柵が外れてきて当たりそうになってるから、たぶん神様が『調子のんな、下がれ』って言ってくれたんだと思う。ここら辺まではパニックというか【唖然】?というべきかな。感情は全くなかったと思う。避難とかよりも、あ、壊れてる、揺れてる、最悪〜くらい」
地震発生から5分後に奥さんから電話が…この後どうなった?
冷静になれなかったという「dieselking」さん。地震発生から5分後たまたま外出してた奥さんから電話が…「揺れは普通くらいだったけど、みんな外出てるよ!」という内容。地上近くにいた奥さんの話から「よくある日本の地震くらいの感覚だったのかな?」と、ふと思ったとか。とはいえ、部屋が崩れていたこともあり、40階以上の高さから階段で外に避難することにとてもちゅうちょしたそうです。
「『本当に降りた方がいい?エレベーター復旧してからの方がいいなー』みたいな。よし、寝起きだったので着替えて降りる準備するかーってのん気にいつも通り自分のマイポジである部屋のゲーミングチェアに座り、靴下とかズボン履きながら、さっき撮ったばかりの動画を見返してたりした。そのくらいの暇あったのよ。余裕っていうか放心状態だったと思う。事の重要さに気付けてなかった」
やがて地震から15分後くらい経過し、耳がおかしくなるくらい爆音でサイレンが聞こえ始めたとのこと。そこで、急に不安が押し寄せてきて、「やべーみんなどうしてる?」「同じフロアの人は?」と思いながら廊下に出たという「dieselking」さん。エレベーターのボタンを押しても当然動いていない。いったん怖くなって部屋戻り、また奥さんに電話。異常な状況に気付いた奥さんから「すぐに降りてきて」と促され、1本の新品の水だけを片手に階段を息切れしながら全力で駆け降りました。そして奥さんと無事合流。地震発生から30分後のことだったといいます。
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合流後、「dieselking」さんたちは避難場所として準備されたホテルへ。現在は別のコンドミニアムに避難しているそうです。
(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)