気温上昇で春物動き各社増収、ユニクロは2ヶ月連続2桁増 国内アパレル関連大手25年3月度

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2025年04月04日 17:41  Fashionsnap.com

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 国内アパレル関連大手各社が、2025年3月度の既存店売上高を発表した。ファーストリテイリングの国内ユニクロ事業や良品計画、ユナイテッドアローズなどの企業では、気温が上昇したことで春物衣料の販売が好調で、前年同月比で増収となった。

 ファーストリテイリングの国内ユニクロは、前年同月比11.5%増と2ヶ月連続の2桁増を記録。寒暖差が激しいことを見越して通年着られる商品の在庫を多めに確保したことや、月後半に気温が上がり春物商品が動いたことが寄与した。通年商品では、「ユニクロ : シー(UNIQLO : C)」のスウェットやエアリズムの長袖、薄手のニット類が好調だった。春物では、「JW アンダーソン(JW ANDERSON)」とのコラボレーションパンツや、新作のバレルレッグジーンズが売れた。
 良品計画の3月実績は、直営既存店+オンラインストアで前年同月比20.5%増。会員向けセール「無印良品週間」の開催日数は前年と同日数だったものの、在庫の確保やSNSをはじめとするマーケティングに力を入れたことで、衣服・雑貨、生活雑貨、食品の全部門で前年を超えた。
 ユナイテッドアローズは、前年同月比14.6%増。気温の上昇とともに春物衣料の動きが活性化し、既存店売上高は15ヶ月連続の前年越えとなった。ジャケット、パンツなどに加え、シャツ、カットソー、ニットなどの軽衣料、シューズ、バッグなどが売れた。
 1月、2月と前年割れが続いていたアダストリアは、春夏衣料が売れたほか、会員向けのポイント還元キャンペーンが奏功したことで前年同月比4.1%増で着地。前月に引き続きジャケットやパンプスなどのオケージョンアイテムが好調で、新生活に向けた家具や家電も売り上げを伸ばした。
 しまむらは、前年同月比0.2%減。オケージョン需要で婦人アウター衣料などセレモニー関連が好調だった一方、各地で天候不順の影響を受けたことなどが影響し、売り上げが伸び悩んだ。
■2025年3月度 各社実績(すべて既存店ベース/前年同月比)
国内ユニクロ事業(既存店+Eコマース)売上高:111.5%客数:109.6%客単価:101.7%
しまむら売上高:99.8%客数:97.4%客単価:102.5%
良品計画(直営既存店+オンラインストア)売上高:120.5%客数:114.1%客単価:105.6%
アダストリア売上高:104.1%客数:101.3%客単価:102.8%
ユナイテッドアローズ(小売+ネット通販 既存店)売上高:114.6%客数:111.6%客単価:102.5%
ワークマン売上高:102.2%客数:96.7%客単価:105.7%
バロックジャパンリミテッド売上高:101.5%客数:98.8%客単価:102.7%

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