東急電鉄「新空港線」国土交通省が認定、毎時10〜20本程度を運行へ
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2025年04月04日 19:00 マイナビニュース

画像提供:マイナビニュース東急電鉄は、4月4日付で国土交通省から新空港線整備に向けた営業構想の認定を受けたと発表した。都市鉄道等利便増進法にもとづき、今後は認定営業構想事業者として他の認定構想事業者と協議の上、速達性向上計画の認定を国土交通省に申請する予定としている。
この営業構想は、東急多摩川線(多摩川〜蒲田間)を矢口渡駅付近から蒲田駅まで地下化するとともに、蒲田駅から京急蒲田駅(京急電鉄)付近までの区間に新設する連絡線(新空港線)を活用し、東急多摩川線と新空港線の直通運転を実施しようとする内容。一部列車について、多摩川駅から東横線へ乗入れを想定している。
新空港線は交通政策審議会第198号答申(2016年4月)において、「国際競争力の強化に資する鉄道ネットワークのプロジェクト」のひとつに位置づけられた。JR京浜東北線と東急多摩川線・池上線の列車が停車する蒲田駅と、京急本線・空港線の列車が停車する京急蒲田駅との間のミッシングリンクを解消し、国際競争力強化の拠点である渋谷・新宿・池袋等および東京都北西部・埼玉県南西部から羽田空港へのアクセス利便性向上に寄与するとともに、蒲田・京急蒲田地区をはじめとした地域のさらなる発展などに資するものだという。
連絡線区間の営業キロは約0.8kmとされ、渋谷方面から多摩川駅・蒲田駅と連絡線区間を経由して京急蒲田駅付近まで列車を運行。朝の最混雑時間帯に毎時20本程度、その他の時間帯に毎時10本程度の運行を計画している。東急多摩川線の多摩川駅と下丸子駅において、東横線から乗り入れる列車が停車できるようにホームの整備など行うことも想定。整備効果の例として、中目黒駅から京急蒲田駅付近まで現行の約36分から約23分(約13分短縮)、自由が丘駅から京急蒲田駅付近まで現行の約37分から約15分(約22分短縮)になると説明している。(MN 鉄道ニュース編集部)
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