
卒業シーズン真っただ中。先日、卒業式で「仰げば尊し」を歌わなくなってきているというニュースを見ました。40代の私は「仰げば尊し」を歌ってきた世代なので、びっくりしたのですが、今の子たちからすると、昔の言葉遣いに馴染(なじ)みがないことや、先生はあがめ奉る存在ではなく、もっと近い目線であることなど関係性の変化もあるそうです。今の気持ちにフィットした歌を歌うのも良いのかもしれませんが、伝統的な「仰げば尊し」が歌われなくなってしまったというのも、寂しいなと感じます。「今こそわかれめ、いざ、さらば」が、気持ちを奮い立たせてくれる良い歌だと思うので、せめて今度、娘とカラオケに行ったら、歌って聞かせてみようかな。
さて、卒業といえば、以前このコラムで予防医学の勉強をしていると書いたのですが、このたび無事に講座を卒業し、筆記試験と実技試験に合格し、予防医学士の認定をいただきました。ほぼ1年がかりで取得した資格なので、喜びもひとしおでした。
私が取った予防医学士の資格の面白い点は、実技があって、自分の体を過去最高の状態にしていくことも、求められるところです。どういうことかというと、体脂肪率や体にあるビタミンの量など、いくつかのチェック項目があり、それをクリアする必要があるんです。私は、その項目のうちの、野菜摂取率が推定できるカロテノイド量というものが、ある程度以上から、なぜかなかなか上がらなくなり、クリアできずに、大変苦労しました。最終的には、カロテノイドが多く含まれるニンジンを、毎日1本、3週間食べ続け、目標値に達することができました。
最初は、ニンジンを千切りにしてお酢と塩でマリネしたり、ニンジンしりしりにしたり、いろんなレシピを試してみましたが、最後はレンチンして塩という、シンプルな形に落ち着きました。あまりいらっしゃらないと思いますが、もしもニンジンを食べ続けなくてはいけなくなった方は、参考にしてみてください。今後は予防医学士として、健康や美容の情報も発信していけるようになれたらと考えています。そして、食べ続けたニンジンは、しばらく見たくないですね・・・。いざ、さらば!
【KyodoWeekly(株式会社共同通信社発行)No. 13からの転載】
|
|

平井理央(ひらい・りお)/1982年東京生まれ。2005年、慶應義塾大学法学部卒業後、フジテレビ入社。スポーツニュース番組「すぽると!」のキャスターを務め、オリンピックをはじめ国際大会の現地中継などに携わる。13年フリーに転身。ニュースキャスター、スポーツジャーナリスト、女優、ラジオパーソナリティー、司会者、エッセイスト、フォトグラファーとして活動中。