米Microsoftは4月4日(現地時間)、同社創立50周年を祝うイベントを開催した。このイベントでは、共同創業者で初代CEOのビル・ゲイツ氏、2000年から2014年までCEOを務めたスティーブ・バルマー氏、現在のCEOであるサティア・ナデラ氏が揃って登壇した。
ナデラ氏はゲイツ氏とバルマー氏に感謝の意を表し、Microsoftが世界を変えた企業であるとして、そのビジョン、リーダーシップ、情熱に敬意を示した。
同氏は、過去50年だけでなく、これからの50年にも焦点を当て、将来は過去の成果によってではなく、他者が新たなものを構築できるよう支援することによって定義されると語った。この未来に向けた取り組みとして、Microsoftは新たなAIイノベーションを主導し、PCと同様にそれを民主化することを目指すという。
ナデラ氏はまた、50周年を記念して、3人のCEOが同社のAIアシスタント「Copilot」のインタビューを受ける動画をXに投稿した。
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これは、Microsoftが同日発表したCopilotの「Podcasts」機能を利用しているものと思われる。
動画では、ナデラ氏がCopilotに、「われわれに何か質問をするか、全員に対してAI roast(roastは冗談交じりに相手を批判すること)を仕掛けてみてください」と言うと、Copilotはまずバルマー氏について「あなたの情熱は伝説的ですが、そのエネルギーがAIの回路をショートさせてしまいませんか?」と批判した。
これに対し、バルマー氏は「冗談でしょう。私に対応できないなら、世界中のほとんどの人に対応できないことになるぞ。君には期待しているからな」と答えた。
ゲイツ氏に対しては、「ビル、あなたのあの独特で思慮深い眼差しには、AIが圧倒されてしまうと心配しませんか? まるでブルースクリーンを待っているようですよ」と語った。これに対してゲイツ氏は「AIはどんどん賢くなるけれど、私の長所はあの眼差しと批判精神なんだよ」。
ナデラ氏には「あなたはAIの親友のようですが、いつの日かAIがすべての支配して、あなたはただ楽しむだけになるかもしれないと心配になりませんか?」と質問。ナデラ氏が「AIが私の大好きなクリケット選手のようにプレーできる日が来たら、AIがすべてを仕切るということだ」と答えた。「サティア、うまいこと言いますね。私がクリケットで100ランを打てるようになったら、また話しましょう」とCopilot。
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最後にCopilotが「これからの50年の革新と冒険に乾杯!」と音頭を取り、3人も「乾杯」と言った後、ゲイツ氏が「AIにとって乾杯がどういう意味か分からないけどな。君は酒を飲むのかい?」と尋ねるところで終わる。
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