洞窟「チビチリガマ」で亡くなった犠牲者を追悼する遺族ら=5日午後、沖縄県読谷村 太平洋戦争末期の沖縄戦で、沖縄県読谷村の洞窟「チビチリガマ」で住民が集団自決してから80年がたち、洞窟内で5日、遺族による慰霊祭が開かれた。参列者は黙とうし、「チビチリガマから平和を」と恒久平和を祈った。
慰霊祭には遺族を含む約100人が参加。黙とうをささげたあと、祭壇に線香を供えるなどした。
遺族会会長で、祖父母ら5人を集団自決で亡くした与那覇徳雄さん(70)は「犠牲者に冥福を祈るとともに、悲惨な戦争は二度と起こさせたくない。われわれには平和のバトンを後世に渡す義務がある」とあいさつした。
与那覇さんの兄、徳市さん(82)は遺族を代表し「現在、各地で戦争が起きている。チビチリガマから世界の平和を願っている」と声を震わせ、祈りをささげた。
孫らと参列した天久隆さん(69)は母方の祖母などが亡くなった。「こういった悲劇を下の世代にもわれわれが元気なうちに継承しておきたい」と語った。
村などによると、米軍は1945年4月1日、同村に上陸。同2日、チビチリガマに避難した住民のうち、子どもを含む83人が包丁などを使って自決した。