
上層部の労働倫理が崩壊している職場で働き続けることは難しい。京都府の30代男性(事務・管理)は10年ほど前の体験を振り返った。転勤先の支社には「天下り役員」が2人いた。
「自身の任期の間に収支改善をして親会社からの評価を上げようとしており、無茶苦茶な人事や経費節減を強行していました」
やっかいな所に転勤してしまったようだ。男性にもその火の粉が飛んできた。(文:天音琴葉)
「エアコンも停止。PCは30分以上の外出時には強制シャットダウン」
役員2人が行っていた「無茶苦茶」を次のように列挙した。
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「生え抜きのベテラン社員を他支社・本社へ異動させ、給与の高い社員を居なくする」
ベテランが去ったら後輩たちが苦労する。役員たちは見て見ぬふり、もしくは現場にいなくて知るよしもなかったのだろうか。経費節減はこれだけではなかった。
「電気代節約のため、蛍光灯の半分を取り外し。エアコンも停止。PCは30分以上の外出時には強制シャットダウン。確かに電気代は安くなりましたが、業務に支障が出ました」
真夏でもエアコンなしとなると熱中症になる従業員が出たとしてもおかしくない。
残業代の未払いもあった。「月平均110時間の残業があった」というから、1日あたり5時間ほども残業していたようだ。ところが
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「『今が一番苦しい時だから、皆で乗り越えて行こう。最繁忙期だけは残業代付けてやるから』と言われ、定時でタイムカードを押すように命じられる」
とは、たちが悪い。言うまでもなく労働基準法違反だ。「余りの理不尽さに我慢の限界」に達した男性は、
「PCに起動時間、メールの送受信履歴を根拠として、社内コンプライアンス窓口に残業代不払いを訴えました」
その結果、残業代は支払われたというが、これで一件落着とはいかなかった。
「会社を信用していなかったのか」
男性は天下り役員2人と人事部長に呼び出され、「面談」を受ける羽目になった。そこで「理解不能な説教を延々と」されたという。説教の内容は、
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「残業しろとは言っていない。定時内で仕事を済ませろと言ったはずだ。能力不足で仕事が終わらないのが悪いのに、残業代を要求して来る神経が理解出来ない」
「せっかく経験を積ませて鍛えてやろうと思っていたのに、上司の気持ちが伝わっていなかったのか」
「会社を信用していなかったのか」
という理不尽極まりないものだった。
「とどめの一言は『お前は金がもらえればそれで良いのか!?』」
これに「働く意味を根底から否定するような発言」と耳を疑った男性は、「この会社の上層部は理性や常識が通用する連中ではない」と悟り、退職を決意した。
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