普通預金に預けっぱなしは損! お金のプロが教える高金利の定期預金《最新ベスト5》

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2025年04月06日 07:00  週刊女性PRIME

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週刊女性PRIME

これからの10年で大きな差がつく貯金術に注目

「金利が上昇中の今、預け替えの大チャンスです!」と、FPの西山美紀さん。定期預金の金利が1%まで引き上げられた銀行もある中、普通預金に寝かせたままでは、将来物価上昇に苦しむことに。投資よりも簡単、低リスクで増やせる貯め方をプロが指南!

投資よりも手堅く

 日銀の利上げの影響を受け、銀行の預金金利が上がり始めている。そんな中、普通預金にお金を置いたままにしている人は、大きな損になってしまうかも……。

 「普通預金の場合、金利の上げ幅は大きくありません。金利が上昇していく中では、普通預金だけで資産を持つと、実質的な目減りを招き、他の金融商品に比べて損となります」

 こう話すのは、ファイナンシャルプランナーの西山美紀さん。

 「普通預金の100万円は1年たっても100万円とほぼ変わりません。でも物価が年1%上がったら、100万円の商品の値段は1年後には101万円に上がります。101万円のものを買おうとしたとき、普通預金の100万円では買えなくなってしまうのです」(西山さん、以下同)

 そもそもなぜ金利が上がっているのか。また今後も上がり続けるのか。

 「金利は『経済の体温計』といわれます。景気が良くなりそうなら金利が上がり、悪くなりそうなら下がる。日銀は昨年、賃金上昇を伴う年2%のインフレ目標の実現を見通し、マイナス金利政策の解除と利上げに踏み切りました。結果、長らくマイナスやゼロだった金利がプラスに転じ、預金金利も上がり始めている。物価上昇は続きそうですから、今後も金利はじわじわ上がっていくでしょう」

 そこで注目したいのが「定期預金」。普通預金に比べて物価上昇への対抗力が強い定期預金であれば、資産を安全に増やせるそうだ。

 「新NISAがスタートして投資ばかりが話題になりがちですが、金利上昇の波に乗れる定期預金を武器に、手堅く貯金することも大事なので目を向けてほしいですね」

 現在、メガバンクの普通預金金利は0・2%。金利は少しずつ上がっているものの、定期預金金利の上昇幅には及ばない。インターネットで取引を行うネット銀行の場合、直近数か月で0・3〜0・5%程度の上げ幅を見せ、年利1%に到達するところも少なくない。

 「預金を動かそうとするニーズが高まり、銀行でも新規口座開設や期間限定のキャンペーンを企画し、高金利を謳う定期預金を用意しています。すぐに使う予定のあるお金は普通預金に入れておきたいですが、1〜3年程度先まで使う予定がないものなら、定期預金に預け替えるチャンスといえるでしょう」

 表では西山さんおすすめの高金利定期預金を紹介している。すべてネットでの取り扱いで、金利は1年ものの定期預金に100万円を預け入れたケースだ。

 「ネット銀行は店舗を構える銀行より定期預金の金利が高めです。ネット銀行に100万円を1年間預けた場合、金利1%なら受け取り利息は1万円(税引き前)。メガバンクの1年ものの定期預金金利0・275%(2025年3月17日時点)に対する受け取り利息2750円(税引き前)と比べたら、7250円お得になります」

 

預入期間も要チェック

 高金利定期預金の中には預入期間が3か月や半年といった1年未満に限定されたものも見られる。例えばauじぶん銀行では、3か月ものの新規口座開設限定の定期預金で1.2%(2025年3月17日時点)。

 こういったお得な商品を短期間で預け替え続けるのも一つの手だが、そのたびに出し入れしたり新規申し込みをし直さなければならないのが難点だ。西山さんは預入期間1年の高金利定期預金を選択し、自動継続の手続きを踏むことをすすめる。

 「定期預金を申し込む際に、『元利自動継続』を選びます。そうすると1年後の満期日を迎えたとき、元金+税引き後の利息が新しい元金になり、自動的に継続されます。1年ごとに利息分が増え、その金額に対して利息がついて資産がどんどん膨らむ、複利効果を得られる仕組みです」

 ただし、注意すべき点があるそうだ。

 「キャンペーン期間の高金利を目当てに定期預金を組む場合は、翌年以降もその金利が適用されるかどうかを確認してください。例えばボーナスシーズンの金利アップキャンペーン時に預け入れて『元利自動継続』を選べば、翌年以降のボーナスシーズンも金利アップの適用対象として先の複利効果を望める場合もありますが、適用外とするところでは都度新規の申し込みが必要になります」

 一方、「ペイオフ」も頭に入れておかなければならない。ペイオフとは、銀行が破綻したときに、1000万円までの元本と利息を保証する預金者保護の制度を指す。

 「ペイオフの1000万円の枠は、銀行の全預金額を対象とします。例えば一つの銀行の普通預金に400万円、定期預金に700万円を預けたら、計1100万円となりペイオフの枠をオーバーします。預金トータルで1000万円ということを忘れず、超えそうなときは他の銀行にお金を分けるようにしましょう」

預け替えするなら手数料もお得に

 店舗なしのネット銀行の場合、コンビニ内のATМが入出金の主な窓口に。各行のキャッシュカードを使って入出金を行うことになるが、手数料を知りたいところだろう。

 「東京スター銀行スターワン口座の例でいえば、セブン銀行のATМが対応し、入金手数料は無料。出金手数料のほうは原則月8回まで実質無料となっています。他のネット銀行も入金手数料を無料とし、出金手数料を一定回数まで無料とするのが通例です」

 ただし、オリックス銀行は例外。同行ではキャッシュカードが発行されないため、ATМでの入出金をすることができない。

 「従って入出金は他の銀行を利用することになります。入金は他のネット銀行から行えば手数料が安くすみ、出金は月2回の手数料無料の特典を活かして自身の別の銀行口座に送金すればいい。オリックス銀行の定期預金は入出金しづらい分、おのずと貯まりやすいかもしれません」

 高金利定期預金のほかで西山さんがすすめるのは、「個人向け国債」の「変動10年」タイプ。その名のとおり、個人が購入できる国の債券で、半年ごと金利が見直され10年後に満期となる投資商品だ。

 「個人向け国債は銀行やゆうちょ銀行などで1万円から手軽に購入できます。保有中は年2回の利子を受け取れて、満期時には元本全額を返還してもらえる。利子や元本を国が保証するので安全性は高いです。

 変動タイプの場合、金利が上がれば利子の受け取りも増えます。直近3月発売の『変動10年』の利率は0.92%(税引き前)。金利上昇時に有利となるため、10年間で資産を大きく育てられる期待が持てますね」

 10年満期ながら、発行から1年経過すれば中途換金することも可能。

 「中途換金の際には、直近2回分の利子相当額が差し引かれる。それでも元本割れはしません。定期預金からステップアップして投資に挑戦したい初心者に適しています」

プロがおすすめ!高金利の定期預金

東京スター銀行
スターワン口座

金利1.1%(1万1000円)。インターネット限定、新規口座開設者を対象とした優遇プラン。口座開設日から翌々月の末日までの預け入れが条件。50万円から預け入れ可能。入出金に利用できる主なATMはセブン銀行、ゆうちょ銀行など。

オリックス銀行

金利1.0%(1万円)。新規口座開設者限定のeダイレクト定期預金優遇金利プログラム。口座開設日から翌々月の末日までの預け入れが条件。キャッシュカードの発行はなし。他の銀行を利用して入出金を行うことになる。

愛媛銀行
四国八十八カ所支店

金利0.85%。インターネット専用、新規口座開設限定の定期預金プラン。地方銀行だがインターネット専用のため全国各地から口座開設可能。入出金に利用できる主なATMはセブン銀行、ローソン銀行、イーネットなど。

SBI新生銀行

金利0.80%。新規口座開設者限定のスタートアップ円定期預金。口座開設月を含む当初3か月目の月末23時までの預け入れが条件。1口30万円以上。入出金に利用できる主なATMはセブン銀行、ローソン銀行、イオン銀行など。

ソニー銀行

金利0.80%。新規口座開設者および既存の口座保有者を対象とした定期預金プラン。ボーナスシーズンに金利アップキャンペーンを行うことが多い。入出金に利用できる主なATMはセブン銀行、イオン銀行、ゆうちょ銀行など。

※1年もの定期預金に100万円を預け入れた場合。(  )内は受け取れる利息(税引き前)。高金利定期預金の情報は2025年3月17日時点。最新情報は各行HPをご確認ください)

教えてくれたのは●西山美紀さん…ファイナンシャルプランナー・ライター。All About貯蓄ガイド。単に貯蓄額だけを増やすのではなく、楽しみも増えるお金の貯め方、増やし方、使い方について発信。著書に『お金の増やし方』(主婦の友社)など。

取材・文/百瀬康司

 

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