
猫との住まいアドバイザーやキャットケアスペシャリストとしても活躍するデザイナー、コルメル(@xCOLMELx)さん。
ペットの情報収集や学びの場として「ペットイベント」に参加する中、愛猫家として危惧していることがあるという。
「インターペットが今週開催ですが、猫を連れていかないようお願いします。猫は環境の変化が苦手で大きなストレスになります。去年も一昨年もこのイベントで怯える猫をたくさん見てきました。人も犬も多く、縄張りを大事にする猫にとって最悪な環境です。猫のことを大切に思うならお留守番でお願いします」
「あと、猫をモデルに連れてくる企業さんへ。最近はリテラシーの高い飼い主さんがほとんどなので、猫を連れて来ているだけで『この会社の商品は買わない』なんてことが余裕で起こります。本当に猫のことを考えるのなら猫はお留守番、ぬくぬくとお昼寝させてあげてください。それがいちばん幸せ」
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そうつぶやき、混雑した会場内の様子をX(旧Twitter)に投稿したコルメルさん。
その写真には、ペットカートにペットを乗せ、買い物やスマホに夢中になっているたくさんの人々の姿が写っていた。
人もペットもストレスが多い状況
今回コルメルさんが例にあげた「インターペット」は、ペットとの暮らしに関するさまざまな製品や情報が展示される日本最大級のペット産業の見本市だ。
愛猫家であるコルメルさんも、情報収集や学びの場として何度も訪れているという。
「愛猫の生活の質を向上させるためのフードやグッズを探したり、最新のペット事情を知ることができる貴重なイベントです。ただ、大人気のイベントだけに非常に混雑していて、前に進むのが困難な場面もあります。
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特に犬連れの来場者が多く、狭い通路では人と犬が入り乱れ、双方にとってストレスの多い状況です。飼い主さんが商品に夢中になっている間に、ペットの犬が他の来場者の足元に飛びついたり、周囲にいたずらしている様子も何度か目にしました」(コルメルさん)
主催者側に望む「明確なガイドライン」
そんな混雑した状況は、「猫にとってはストレスでしかない」とコルメルさんは訴える。
「実際、会場内ではキャリーバッグに隠れようとする猫を無理にフォトスポットに出して撮影していたり、他の猫に威嚇している場面も見かけました。特に胸が痛んだのは、怯えて体を小さく丸めた猫がキャットタワーに乗せられ、その様子を周囲の人々が『かわいい』と言って撮影していた場面です。猫にとっては非常に強いストレスになっていると感じました。
主催者側には、猫やウサギなどの環境の変化に弱い動物について、同伴禁止などの明確なガイドラインを設けることを検討していただきたいです」(コルメルさん)
猫は「お家でお留守番」がいちばん
先日も、「旅行に連れ出した猫が逸走した」という事案がSNSで大きな問題となった。
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コルメルさん自身も愛猫家であることから、「愛猫を自慢したい気持ちはとてもよく分かります」と語る。
「しかし猫はとても繊細な動物で、音やニオイ、人の気配などにとても敏感です。とくにイベント会場には人の声や犬の鳴き声、知らない臭いなどがあふれており、猫にとって安心できる要素が全くありません。猫にとっては『縄張り』であるお家が何よりも安心できる場所であることを知っていただきたいです。
また、猫はわずかな刺激でパニックを起こしやすい動物です。パニックになった猫は驚くほど力が強く、体も柔らかいため、ハーネスをすり抜けてしまうことも少なくありません。実際、猫を散歩中に脱走させてしまった、という話を何度も聞いてきました。大切な猫だからこそ、お家でぬくぬくとリラックスして過ごしてもらう。猫にとって、それがいちばん安心で幸せなことではないでしょうか」(コルメルさん)
(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・はやかわ リュウ)