
サッカーJ1ファジアーノ岡山は6日、ホームでFC東京と対戦する。関東本拠のクラブを迎え撃つのは今季3クラブ目。試合の行方も気になるところだが、先の川崎フロンターレ戦(3月16日)、横浜F・マリノス戦(同29日)では、アウェーチームのサポーターが岡山の市街地をユニホーム姿で回遊し、食事や観光を楽しむスポーツツーリズムが話題になった。FC東京サポーター(東京サポ)は、よく食べることで有名らしい。そんな東京サポに岡山のおすすめグルメを紹介しようと、SNSのX(旧ツイッター)では「#東京サポを岡山から空腹で帰すな」のハッシュタグが盛り上がりを見せている。
【写真】岡山名物デミカツ丼や黄ニラ入りのラーメンを薦める投稿
Xでファジアーノサポーター(ファジサポ)がフロンターレサポーター(フロサポ)が岡山を満喫している様子を話題にした流れで、東京サポが「4月には東京サポも行きます…私たち東京サポはきっと…」と思わせぶりなポストをしたのがきっかけ。ファジサポは「東京サポさんのお噂は伺っております笑」と応じ、ハッシュタグ「#東京サポを岡山から空腹で帰すな」を提案した。
FC東京戦が迫ってきた4月3日ごろから、このハッシュタグが付いたポストが徐々に増加。ファジサポらは、これまでの関東クラブサポーターに好評を博した飲食店を中心に紹介。岡山名物・デミカツ丼の人気2店を写真付きで並べたり、特産の黄ニラを生かしたラーメンを薦めたりしている。有名店だけではなく、地元の人々だけに知られているような老舗店も。東京サポは「大食い」のイメージがあるのか、巨大お好み焼き店や大人の男性でも完食が難しそうなカツカレーを出す店を挙げ「量も味も大満足」とアピールする。
「#東京サポを岡山から空腹で帰すな」のハッシュタグに、Xでは「なんだこの素敵なタグはW」「下手なグルメ番組より情報が充実してる」「他サポ(他のクラブのサポーター)ながらこのタグで爆笑しているW」と高い評価。遠征予定と思われる東京サポは「活用させていただきます」「お昼ご飯のおすすめ何ですか!?すでに空腹です!!!」「どれも美味しそうで、1泊2日じゃ時間が足りないよ〜!とりあえず、空腹では帰りません!笑 素敵なタグをありがとうございます」などとやる気満々だ。一時、Xのトレンド入りしたとの報告もあった。
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ちなみに、東京サポが遠征地で使用するハッシュタグは「#蝗活」(いなかつ)。「蝗」はイナゴのことで、Jリーグ公式ホームページによると「いなごのごとく、アウェイのグルメを食べつくしてしまうことからFC東京サポーターの間で使われるようになった『#蝗活』。このハッシュタグを見れば、おいしいご当地グルメが見つかるかも...?!」と説明されている。
ファジアーノ岡山も、スタジアムフーズ「ファジフーズ」でFC東京戦限定の「ぎょうさん食べて!!スタ盛フェア」を展開する。牛肉、豚肉、鶏肉を盛り合わせた「肉の3種パワー丼ぶり」、通常より具を増やした「千屋牛牛丼 盛盛Ver」、二郎系を思わせる「ファジ郎系まぜそば」など、ボリューム満点のメニューを考案し、この日のために約30種類を用意する。広報担当者は「スタジアムフーズをたくさん召し上がると評判の東京サポを意識した企画。スタミナをつけるとともに、初めての人にも岡山を楽しんでもらえれば」と話す。
試合は6日午後1時キックオフ。4日午後にはすでにJR岡山駅で食べ歩きをしている写真が「#東京サポを岡山から空腹で帰すな」と「#蝗活」のハッシュタグ併記で投稿された。「#蝗活 vs. #ファジフーズ さあ(白旗)を上げるのはどっちだ。試合より注目だぞ」と食べることが気になってしょうがない東京サポもいるもよう。
ファジアーノはJ2時代の昨年9月から続く、ホーム公式戦無敗記録(プレーオフを含む)を「10」に更新中。前節アウェーC大阪戦は惜敗しただけに、ホーム戦は負けられない。と同時に、他チームのサポーターを満足させてきたファジフーズや岡山グルメは、果たして東京サポの胃袋を満たせるか。
(まいどなニュース/山陽新聞)
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