任天堂が「Nintendo Switch 2」(以下Switch 2)の詳細を公表しました。ハードのスペックや新機能、ソフトラインアップなど驚きの情報が数多く出てきましたが、中でも衝撃的だったのは、本体が2モデルあったことと、その販売方法です。
Switch 2には「日本語・国内専用」と「多言語対応」という2種類があります。日本語・国内専用モデルはその名の通り本体の言語設定が「日本語」のみで、連携できるニンテンドーアカウントも「国/地域」が「日本」のもののみ。ちなみにこのニンテンドーアカウントがないと、Switch 2の新機能である「ゲームチャット」やSwitchのソフトをダウンロード購入できる「ニンテンドーeショップ」などのオンラインサービスが利用できません。
一方の多言語対応モデルは、日本語を含む16言語に対応。ニンテンドーアカウントの「国/地域」制限がない一方、日本国内の店舗では購入できず、公式オンラインストア「マイニンテンドーストア」のみで販売します。価格は日本語・国内専用モデルが4万9980円なのに対し、多言語対応モデルは2万円も高い6万9980円となっています。
任天堂が公言しているわけではありませんが、これは転売目的の購入者、いわゆる転売ヤーが、日本で安く買って海外で高く売るという行為を防ぐための方策ではないかと考えられます。転売ヤーにしてみれば、安いモデルを海外で手に入れても言語が母国語に対応しておらず、海外のニンテンドーアカウントも利用できないわけです。
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さらに任天堂は、マイニンテンドーストアでの抽選販売にも参加の条件を設けました。2月28日の時点でNintendo Switchソフトのプレイ時間が50時間以上であること(体験版ソフトと無料ソフトを除く) 、応募時点でNintendo Switch Onlineを利用し、過去の累積加入期間が1年以上であることの2点を満たしていないと抽選に応募できません。これもまた、購入のために急きょニンテンドーアカウントを用意するといった行為を防ぎ、長くSwitchで遊んできた人が優先的にSwitch 2を購入できるようにするための配慮といえるでしょう。
一方で、今回の諸々の対策によりSwitch 2を購入しにくくなる人も出てくると思います(いずれ条件は緩和されるのではないでしょうか)。それでもボクは今回の任天堂の施策から「転売ヤー許すまじ!」という確固たる意志が感じられてすごくうれしかったです。今回、どれだけの成果が出るかはまだ分かりませんが、一刻も早く転売ヤーを気にせず、欲しい人の手元に商品がきちんと届く状況になってほしいと切に願います。
ところで、Switch 2抽選販売の応募受付も始まりましたが……続きはマンガで!
●著者紹介:サダタロー
1998年にテレビ番組「トロイの木馬」出演をきっかけに漫画家デビュー。代表作は「ハダカ侍」(講談社、全6巻)、「ルパンチック」(双葉社、1巻)、「コミックくまモン」(朝日新聞出版、既刊7冊)など。現在、熊本日日新聞他で4コマ漫画「くまモン」を連載中。Pixivはsadataro、Twitterは@sadafrecce。
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●連載:サダタローのゆるっと漫画劇場
漫画家のサダタローさんが、世界初の電脳編集者「リモたん」と一緒に話題のアレコレについてゆる〜く語るまんが連載。たぶん週末に掲載します。連載一覧はこちら。過去の連載はこちらからどうぞ。
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