「犬派だったはずが…」警戒心MAXでシャーシャー威嚇する保護猫を見て「幸せにしてあげたい」と誓った日 白猫から“別猫”に変貌→甘えん坊に

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2025年04月06日 16:10  まいどなニュース

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生後3カ月ころ、飼い主さんと出会ったルールーちゃん(画像提供:kaoruさん)(画像提供:kaoruさん)

人との出会いと同じように、動物との縁も予期せぬ瞬間に訪れるもの。元保護猫の女の子「ルールー」ちゃんと、Xユーザー・kaoruさん(@nekomangakakuyo)も、そんな思いがけない出会いを果たしました。

【写真】もはや“別猫”!?白かった子猫はパステルカラーの三毛柄になりました

当初は猫を迎える予定がなかったという飼い主さんですが、ルールーちゃんとの出会いが大きな転機に。家族の一員として迎え入れ、共に過ごしてきた日々を振り返ります。

SNSで見かけた投稿がきっかけで…運命の出会い

飼い主さん夫婦は、もともと「いつか家を建てたら犬を迎えたいね」と話していた“犬派”。それまで、猫を迎えることは考えたこともなかったといいます。

2018年、飼い主さんは知り合いのSNSで「保護した猫の引き取り手を探している」という投稿を目にします。

「とてもかわいらしくて心を奪われました。そして詳しく話を聞くために知り合いのもとへ向かうことに。すると、その場で保護した方に連絡を取ってくれ、トントン拍子で会いに行くことが決まりました」

こうして出会ったのが、生後3カ月ほどの子猫ルールーちゃんでした。

ルールーちゃんは保護されてから約1カ月間、保護主さんのもとで過ごしていました。しかし、初対面のときはとても警戒していたそうです。

「初めて会ったとき、ルールーは『シャー!』と威嚇し、すぐに隠れてしまいました。それでも愛おしく感じ、帰りの車の中で『もしかしたらこの子が家族になるのかもしれない』と、胸が高鳴ったのを覚えています」

他にも里親希望の方がいた中で、ルールーちゃんは飼い主さんご家族の一員として迎えられました。

初日は緊張の連続…「幸せにしてあげたい」と誓った夜

お迎えした日のルールーちゃんは、やはり警戒心がとても強く、すぐ物陰に隠れてしまいました。

「お迎え初日、ケージを開けるとルールーは身を低くし、慌ててピアノの後ろへと逃げ込んでしまいました。保護主さんが今まで使っていたトイレやケージを貸してくれたため、そのまま様子を見ることに。ルールーは警戒しながらもトイレを使ってくれましたが、すぐにまた隠れてしまいました」

そこで飼い主さんは、できるだけ距離をとりながら、そっと見守ることにしました。布団を敷いて、同じ部屋で寝ることに。夜が更けるころ、ルールーちゃんは部屋の中を歩き回りながら、大きな声で鳴き始めたといいます。

「『知らない家に来て不安なのかな』『保護主さんや家族と離れてしまい、寂しいのかな』と思うと、鳴き声を聞いているだけで胸が締めつけられるようでした。それと同時に、『絶対に幸せにしてあげたい』という気持ちがより強くなりました」

「怖くないよ」少しずつ縮まる距離

お迎えしてから最初の2日間は、できるだけ静かに過ごし、ルールーちゃんが環境に慣れるのを待ちました。

「『怖くないよ、大丈夫だよ』と伝えたくて、優しく声をかけながらご飯を用意し、おもちゃで遊びました。頭をもふもふしたおもちゃでマッサージすることくらいしかできませんでしたが、『私たちはあなたを傷つけないよ』ということを知ってもらいたかったのです」

そして迎えた3日目、ルールーちゃんの態度が変化します。

「ルールーが突然、自分から膝に乗ってきてくれました。グルグルと喉を鳴らしながら、甘えるように身を寄せてきたのです。その瞬間、驚きと感動でいっぱいになり、『お母さんって、こんな気持ちなのかな』と思わず涙しました」

もしかしたら、ルールーちゃんは「ここが自分の家で、この人は甘えてもいい人なんだ」と感じてくれたのかもしれません。4日目には、パーカーの中で寝てしまうほどの甘えん坊に“変身”。気がつけば、すっかりルールーちゃん中心の生活になっていました。

何度か膝の上でおねしょをされたこともありましたが、寒い山奥で保護されたと聞いていたため、飼い主さんは「安心してくれているんだな」と、むしろうれしく感じたそうです。

家族にとって特別な存在に

ルールーちゃんは、現在6歳。小さい頃は真っ白だった被毛がだんだんと変化し、今ではパステルカラーの三毛柄に…! 個性あふれる、素敵な女の子へと成長しました。

また、飼い主さんの膝上や肩の上に乗るのが大好き。とても甘えん坊ですが、実は繊細な一面もあります。

「大きな音や知らない人が来ると、すぐに逃げてしまいます。でも、家族には全力で甘え、意思表示もはっきり。『今、絶対に文句を言ってるな』と思うこともよくあります」

原因不明のお腹のハゲは治らないものの、大きな病気もなく、元気いっぱい。

「毎日『なぜ、こんなにかわいいのだろう』と話し、夫婦で『大好き』と声をかけ続けています。ルールーからは、少しあきれられているかもしれません。でも、それくらい毎日『かわいい』が更新されています」

家族にとって、ルールーちゃんはかけがえのない特別な存在。これからもたくさんの愛情を注がれながら、幸せな時間を積み重ねていくことでしょう。

◼️お迎えから1週間後には、甘えてくれるようになりました

(まいどなニュース特約・梨木 香奈)

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