パーマー(右)らが入った後半は猛攻も、1点が遠かった [写真]=Getty Images プレミアリーグ第30節が6日に行われ、チェルシーは敵地でブレントフォードと対戦した。
今シーズンのチェルシーは、前節終了時点で15勝7分8敗を記録し、勝ち点「52」を獲得。順位は4位につけており、3シーズンぶりのチャンピオンズリーグ(CL)参戦へここまで悪くない戦いを繰り広げている。再び連勝街道へ戻りたい今節は、12勝5分13敗の勝ち点「41」で11位につけるブレントフォードの本拠地に乗り込む。
試合はキックオフ直後の1分、チェルシーが敵陣右サイドで獲得したフリーキックの場面、リース・ジェームズの蹴ったきわどいボールから早速チャンスが生まれる。最終ラインとGKの間に低弾道の素早いボールを落とすと、中央に飛び込んだトシン・アダラビオヨにはわずかに合わず、ファーサイドのクリストファー・エンクンクが放ったヘディングシュートも枠を捉えきれない。
試合の経過とともに、チェルシーがボールを握る時間が増えたものの、ブレントフォードはチェルシーの狙いを見極めながら、うまくボールを奪い取るシーンが見られる。チームとして準備したであろうものをより一層示したのはブレントフォードの方だったが、互いにいくつかあったシュートシーンをゴールに繋げることはできず、スコアレスでハーフタイムに突入した。
後半に入ると、チェルシーはハーフタイム明けにニコラス・ジャクソン、59分にコール・パーマーとペドロ・ネトを投入。“主力級”の選手を次々と送り出したことで、徐々に攻撃に迫力が生まれていく。
後半立ち上がりの49分にはエンソ・フェルナンデスからのスルーパスで背後へ抜け出したN・ジャクソンが、ボックス右から右足を振ったものの、シュートはわずかにゴール左へ。61分にはボックス手前中央からP・ネトが強烈なミドルシュートを放つも、GKマルク・フレッケンに阻まれる。続く63分には、右サイド大外からカットインしたP・ネトが、左足でパンチ力のある一撃を放つも、今度はGKフレッケンの正面。
ブレントフォードの目線では、防戦一方の時間が続いたものの、なんとか無失点で耐え凌ぐ。すると79分、左コーナーキックを跳ね返したところからカウンターへ転じ、ビッグチャンスを構築。自陣からドリブルで持ち運んだブライアン・ムベウモが、ヨアヌ・ウィサとのワンツーでボックス内まで侵入。左足を振り抜いたが、GKロベルト・サンチェスが立ちはだかる。ここからブレントフォードは一気にチャンスの数を増やすが、仕留めることはできない。
なんとか1点をもぎ取りたいチェルシーは、終盤に入ってエンソやパーマーらがゴールに襲いかかったが、最後まで1点が遠い。試合はこのままタイムアップ。チェルシーとブレントフォードが勝ち点「1」を分け合う結果となった。
この後、チェルシーは10日、カンファレンスリーグ(ECL)・準々決勝ファーストレグでレギア・ワルシャワの本拠地に乗り込む。一方、ブレントフォードは12日、次節のプレミアリーグでアーセナルとのアウェイゲームに臨む。
【スコア】
ブレントフォード 0−0 チェルシー
【得点者】
なし