スタッド・ランスの日本人トリオは揃って先発出場 [写真]=Icon Sport via Getty Images リーグ・アン第28節が4月6日に行われ、スタッド・ランスとストラスブールが対戦した。
スタッド・ランスは前節終了時点で6勝8分13敗の成績を残し、勝ち点「26」を獲得。シーズン開幕直後は悪くないスタートを切ったが、昨年11月中旬以降は白星から遠ざかり、2月3日にはルカ・エルスナー監督の解任を決断。以降はサンバ・ディアワラ氏が指揮を執っている。
第20節ナント戦(●1−2)からは今季最長の6連敗と苦しんだものの、前節は3位につけるマルセイユを3−1で破り、16試合ぶりの白星を獲得。今季3度目の2連勝を目指す今節は、本拠地『オーギュスト・ドローヌ』に、欧州のカップ戦出場権を争うストラスブールを迎える。スタッド・ランスに所属する伊東純也、中村敬斗、関根大輝の3名は、揃ってスターティングメンバーに名を連ねた。
試合の均衡はキックオフ直後の4分に破れる。ストラスブールが左コーナーキックを獲得すると、セバスティアン・ナナシが右足で蹴ったインスイングのボールが、ゴール前中央でフリーになったイスマエル・ドゥクレへ渡る。ダイレクトでボレーシュートを蹴り込み、ストラスブールが先手を取った。
1点を追いかけるスタッド・ランスは20分、左サイド大外に開いた中村敬斗がスルーパスを送ると、内側のスペースを駆け上がったセルヒオ・アキエメがクロスボールを送る。ディフレクションしたボールは、ストラスブールのママドゥ・サールが頭でクリアしたものの、ニアサイドに飛び込んできた伊東が回収。最後は右足でゴールネットを揺らした。
伊東のゴールでスタッド・ランスが同点に追いついたかと思われたが、スロー映像で見ると、サールの頭でのクリアに伊東が反応した際、伊東の太ももあたりに当たって長くなったボールがサールの手に直撃し、その跳ね返りが伊東の手にも当たっている。直後に伊東が右足でシュートを沈めるという流れだった。この場面で、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)を経て伊東のハンドは認められたものの、サールのハンドは認められず、そのままストラスブールのフリーキックで試合が再開している。
前半の45分間はストラスブールのペースで進んだものの、次の1点は生まれることなくハーフタイムに突入。後半に入ると、54分には、2試合連続ゴールを狙う中村がチャンスを作り出す。右サイド高い位置でパスを引き出した伊東がグラウンダーのアーリークロスを送ると、クリアされてボックス内にこぼれたボールに中村が反応。フリーで右足を振ったが、シュートはGKジョルジェ・ペトロヴィッチに阻まれた。
対するストラスブールは60分、ボックス右からのグラウンダーのクロスに、ファーサイドでエマニュエル・エメガが合わせたものの、シュートはポストに直撃。追加点とはならない。
終盤に入った80分には、左サイドからドリブルで切り裂いたママドゥ・ディアホンがボックス左の深い位置へ侵入。マイナスへの折り返しを中村がダイレクトで合わせたが、ゴール手前で相手にクリアされる。後半アディショナルタイムには、ボックス内でボールを待っていたに伊東が、ボールを見ずにぶつかってきたバレンティン・バルコに倒されたが、ファウルの笛は吹かれない。直後には報復行為で伊東にイエローカードが提示。両者入り乱れる乱闘が発生すると、スタッド・ランスのモリー・グバネ、ストラスブールのディエゴ・モレイラにレッドカードも提示される。
後半の45分間はどちらのチームも得点の匂いを漂わせたが、次の1点が生まれることはなく、試合はこのままタイムアップを迎えた。
この結果、スタッド・ランスは連勝とはならず。他会場の結果を加えると、入れ替え戦出場となる16位に転落した。伊東と中村はフル出場、関根は69分に途中交代している。一方、ストラスブールは5連勝を飾り、4位に浮上した。
次節、スタッド・ランスは11日に敵地でRCランスと、ストラスブールは12日にホームでニースと、それぞれ対戦する。
【スコア】
スタッド・ランス 0−1 ストラスブール
【得点者】
0−1 4分 イスマエル・ドゥクレ(ストラスブール)