
やる気のない上司に仲違いする上層部……部下からすれば不満は高まる一方だ。投稿を寄せた神奈川県の40代女性は、かつての上司への不満を打ち明けた。
「いつも自分の意見や方針がなく、ただただ人当たりがいいだけが取り柄のような部門ヘッドがいました。何を提案しても、『いいですねぇ』しか言われず、のれんに腕押し」
これでは手応えを感じられず困惑するばかりだ。そんな中、決定的な出来事が起こった。(文:湊真智人)
「全てやりきって退職しました」
そのときのやり取りを次のように書いている。
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「ある日Aという提案を持って行ったら、いつものように『いいですねぇ』。次の日、思い直して反対のBという提案を持って行くと、やはり『いいですねぇ』」
なんでも認める寛容な上司ではなく、ただ他人の話を聞いていないだけのようだ。「こりゃダメだ」と呆れた女性は、この上司の利用法を思いついた。
「自分の実績になる仕事を次々提案して『いいですねぇ』で承認をもらい、全てやりきって退職しました」
転職活動でPRできるような実績を量産したのだろう。不本意な状況を上手く利用したと言える。退職を願い出された上司は「いいですねぇ」と答えられたのだろうか。
社長の息子に現場は混乱→ 「20年後、他社に吸収合併」
上司が原因で会社を見限ったエピソードがもう一件寄せられた。大阪府の40代女性はかつての勤務先について、「社長の息子が専務で、数年、証券会社で働いただけの坊ちゃん」と明かす。
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この社長は一代で会社を築くほど敏腕な一方で、「昭和の偏屈親父」のような一面もあった。そのため専務を務める息子と対立していたそうで、そんな息子がある時、現場の社員にこう言い出した。
「息子の専務が社長に反対されたからか、現場の人達にビラを配り、たぶん売れないだろう商品を『この商品は素晴らしい。売れなくてもいいから売りたい!協力して欲しい』と言ってる」
父親を見返そうと奮起していたようだが、巻き込まれた社員は迷惑だ。「売れなくてもいいから売りたい」とは、本人も混乱していたに違いない。
これを見た女性は「この人、会社を潰すな……」と危機感を覚え、すぐに退職した。この予想は的中することになる。
「20年後、他社に吸収合併され、社名と主力な商品は残っていたが、専務の名前はどこにも無かった」
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冷静な判断が出来ない上司が排除されるのは、自然なことだろう。
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