東日本旅客鉄道傘下のJR東日本クロスステーション デベロップメントカンパニーは、4月7日にJR秋葉原駅構内で開業する「エキュート秋葉原」で、生成AIを活用したロボット「ugo Pro」を接客・案内用に導入する。人手不足の解消や顧客体験の向上を見込む。
【画像】“接客要員”となるロボット「ugo Pro」や、お客の質問に答える「エキュートのリス」など(計4枚)
ugo Proは、主に警備業界でシェアを広げている業務DXロボット。商業施設における接客・案内用の導入は、今回が初の試みとなる。搭載するカメラの映像を分析することで、臨機応変な対応が可能といい、施設の案内や簡単な接客、緊急時の一次対応などでの活用を想定している。
エキュート秋葉原での導入にあたっては、ugo Pro提供会社のugo(東京都千代田区)が提供する「案内ロボットソリューション」を搭載。ugo Proが搭載するAIにあらかじめ施設情報や周辺の観光情報などを学習させた。さらに、LLM(大規模言語モデル)に外部データベースの情報を参照させ、機密情報を基にした回答などを可能にする「RAG」(検索拡張生成)を利用することで、応対の精度を高めた。多言語での対話も可能で、必要に応じて、遠隔操作による発話も選択できる。
エキュート秋葉原には、常設23店舗と催事1店舗がオープン予定。複数店舗の商品を一度にセルフ会計できる「集中レジ」も設け、買い物の効率化ニーズに応えるという。また、店舗での支払いはキャッシュレス決済に限定。これに伴い、主要な決済サービスへの残高チャージが可能な端末も設置する。
|
|
2日には、スマホ・PCを通して同施設を体験できるWebサイト「Parallel ecute -Akihabara-」も公開した。バーチャル空間で再現された施設内を歩くように探索でき、施設を訪れる前の予習用や、訪れた際の地図代わりとしての活用を見込む。
サイト内には買い物をサポートする「AIコンシェルジュ」として「エキュートのリス」を用意。日本語、英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語の4言語に対応しており、施設や商品、ショップについての質問に回答する。
|
|
|
|
Copyright(C) 2025 ITmedia Inc. All rights reserved. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。