
道端で行き倒れていた子猫「ゆず」ちゃんとの出会いによって、Xユーザー・クロエ ゆず 梓さん(@KUROEblackcat)とそのご家族の生活は、大きく変わりました。
2022年6月26日、飼い主さんの夫が散歩中、道端で動けなくなっているゆずちゃんを発見。体は汚れ、衰弱していたといいます。
夫は、肩によじ登った小さなゆずちゃんが落ちてしまわないよう支えながら、そのまま家へ連れ帰りました。
「保護当時、ゆずは生後推定3週間ほどでした。目やにと脱水、猫風邪がひどく、放っておいたら死んでしまうと思い、『いずれ猫と暮らしたい』と夫婦で話していたこともあって、お迎えすることにしたのです」
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ゆずちゃんにとって、飼い主さんご家族との出会いは、まさに運命でした。小さな命は、優しい夫婦に守られて力強く輝き始めたのです。
子猫の行動に驚きつつ、成長を見守る日々
「初日は弱っていたけれど、やんちゃで、ご飯を食べてとても人懐っこかったです。警戒して隠れるのではと思いましたが、そんな心配は無用でした。初日からしっかり食べて甘えてくれて、生きる力の強さを感じました」
新しい環境に慣れるまで時間がかかるだろうと予想していましたが、その予想を裏切るほどの順応ぶりを見せたゆずちゃん。そんな姿に、家族として守っていきたいという思いがますます強くなったといいます。
しかし、予想以上に驚かされたのは夜の行動でした。
「夜になるとすごく暴れるんです。昼間は落ち着いているのに、夜は家中を駆け回り、家具の間に入り込んだり、何かを倒したりしました。まるでエネルギーを解放するみたいで。夜行性なので仕方ないのですが…」
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飼い主さんご夫婦は、その小さな体に秘められたパワーに圧倒されつつも、元気な様子に安堵したといいます。
おてんばなゆずちゃんとともに
「ゆずは、もう2歳8カ月になりました。毎日、新しい遊びを見つけては驚きの行動を見せてくれます。興味を持ったものには一直線で、家族の予想を超えることもしばしばです」
観察力が鋭く、ドアの開閉のタイミングを見極めるのはもちろん、気になった場所は徹底的に探求。諦めることなく、納得いくまで粘り続ける姿も印象的です。
「部屋から出したくないのに、人間が扉を開けた瞬間を狙って飛び出していったり、背後から肩に飛び乗ってきたり…。押し入れの扉も『開けろ!』とせがんできます」
病院の先生からは「この子はやんちゃに育ちますよ」と言われていましたが、その言葉どおり、成長とともにますます活発になりました。
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「やんちゃとわがまま度合いはどんどん増しています。でも、やんちゃでわがままでも可愛い家族の一員です」
出会った頃から変わらず甘えん坊で、今では家族にとってかけがえのない存在になったゆずちゃん。好奇心旺盛で自由奔放な彼女とともに、これからも楽しい日々を積み重ねていくことでしょう。
(まいどなニュース特約・梨木 香奈)