ダノンプレミアム(c)netkeiba 4月末からホッカイドウ競馬で、6月には中央競馬でも新馬戦がスタートする。昨年はサートゥルナーリア産駒が27勝、ナダル産駒がダートで次々に白星を挙げて話題を集めた。新種牡馬の活躍は2歳戦線での見どころのひとつだが、今年デビューを迎える注目の産駒といえば。17年の朝日杯FSをはじめ重賞5勝を挙げたダノンプレミアムの仔どもには、父が届かなかったクラシック制覇を期待したい。
ダノンプレミアムは父ディープインパクト、母インディアナギャル、母の父Intikhabの血統。デビュー戦を4馬身差、サウジアラビアRCを1.3/4馬身差、朝日杯FSを3馬身半差で制し、JRA賞最優秀2歳牡馬に選出された。3歳時は始動戦の弥生賞を1馬身半差で勝利したが、続く皐月賞は挫石が判明して回避し、日本ダービーは直線で伸びを欠いて6着。古馬になってからはマイル〜中距離に照準を合わせ、19年には金鯱賞、マイラーズCを制したほか、天皇賞(秋)、マイルCSで2着に健闘。6歳春の安田記念を最後に現役を退き、アロースタッドで種牡馬入りした。
初年度は145頭に種付けを行い、うち94頭が血統登録されている。産駒を数頭紹介したい。「アドマイヤシャイの2023」は祖母がブロードアピールで、近親には同世代のダービー馬ワグネリアンがいる。「イッスンボウシ」は岡浩二オーナーの所有馬。祖母がヤマカツマリリンなので、金鯱賞2勝のヤマカツエースが伯父にあたる。最後に「テイエムプレミラン」は昨年のサマーセールにおいて、3100万円(税抜)で落札された。
3歳春まで破竹の勢いを見せた父と同じく、産駒も若いうちからの活躍を期待したい。父が届かなかったクラシックタイトルの夢も、仔に託すとしよう。