日に日に弱っていく野良の子猫…「このままじゃ年を越せない」と保護して2年 真っ白の被毛が茶色に変わって“別猫”に!

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2025年04月07日 12:20  まいどなニュース

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真っ白な被毛と宝石のように青い瞳が素敵なふうちゃん(画像提供:さびたさん)

保護猫と飼い主さんの出会い方はさまざま。時に、何気ない日常の中でふとした縁が生まれ、それが人生を大きく変えることもあります。今から2年前、元保護猫の女の子「ふう」ちゃんと、飼い主のXユーザー・さびたさん(@sabita_neko)もまた、特別な縁によって結ばれました。

【写真】成長するにつれ茶色の被毛が現れたふうちゃん

ふうちゃんは、もともと家の周辺で暮らしていた野良猫が産んだ子猫のひとりでした。他のきょうだい猫が巣立っていく中、ふうちゃんだけは取り残され、食べ物を求めて必死にさまよっていたといいます。

「とてもやせ細っていて、日に日に弱っていくのが目に見えてわかりました。このままでは年を越せないだろうと…。年の瀬が迫る中、もう見過ごすことはできないと思い、家に迎え入れる決意をしました」

当時、生後推定8カ月から9カ月ほどだったふうちゃんは、こうして飼い主さん家族の一員になったのです。

成長にともない“別猫”のような見た目に

保護されたふうちゃんは、少しずつ元気を取り戻していきました。

「最初はお腹も空いていて、猫風邪をひいていたこともあり、とてもおとなしかったんです。でも1カ月ほど経つと、ソファやベッドで爪とぎをしたり、置いてあるご飯を盗み食いしたりと、すっかりいたずらっ子に変貌しました。今でもその性格は変わっていません」

さらに驚いたことに、当初は白かった毛並みに茶色の部分が増え、筋肉質でたくましい体つきになったといいます。

「白くてはかなげな子猫だったのに、どんどん茶色い部分が出てきて、思っていた以上に立派に育ちました」

飼い主さんの手厚いケアを受けて、すくすくと成長したふうちゃん。同居猫の「とら」ちゃん、「るい」ちゃんのあとを追いかけ、仲良くなっていきました。「とらちゃんは当初、突然現れたふうちゃんに戸惑い、距離をとっていました。少しずつ慣れていき、今では一緒にお昼寝をしたり、たまに毛づくろいをしてあげたりする関係です。一方るいちゃんは、年齢が近かったこともあってか最初から追いかけっこをして遊ぶほど仲良しになりました」

あの出会いが幸せをもたらした…感謝とともに歩む日々

ふうちゃんは、現在2歳。性格を一言で表すならば、「ツンデレな暴れん坊」だといいます。

「飼い主である私が『好き好き』と言っても、手で顔を押しのけてきます。でも、自分からは顔にスリスリしてきたり、毎晩私の顔の真横で頭を抱えるように寝たり…。そのギャップがたまらなく愛おしいです」

また、家族のいる離れの部屋にいることが多く、日中は他の猫たちと過ごすことが多いものの、仕事を終えて帰宅すると、ふうちゃんは飼い主さんを待っていてくれるのだそう。

「毎晩一緒に寝てくれること、仕事から帰ると出迎えてくれること…それが日々の癒しになり、仕事を頑張る糧にもなっています。ちなみに、ふうちゃんは私にべったりの子ではなくて、中庭と廊下で繋がっている離れに部屋のある家族にべったりなので、日中るいちゃんたちと遊ぶ以外は離れで生活しています」

そんなふうちゃんを見て、飼い主さんは改めて、あの時の決断がどれほど大切だったかを実感していると語ります。

「あの時、保護を決めていなかったら、ふうちゃんとこんなにも深い絆を築くことはなかったでしょう。今、ふうちゃんと過ごせること、そして愛おしいと思える存在との出会いに恵まれたことを幸せに思っています」

(まいどなニュース特約・梨木 香奈)

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