今季限りでバイエルンを退団するミュラー [写真]=Getty Images バイエルンのスポーツディレクター(SD)を務めるマックス・エベール氏が、今シーズン限りでの退団が決定した元ドイツ代表FWトーマス・ミュラーに言及した。6日、ドイツメディア『スカイスポーツ』が伝えている。
現在35歳のミュラーは10歳からバイエルンの下部組織に所属し、2008年8月にトップチームデビューを果たした。これまでバイエルン一筋でプレーしており、歴代最多となる公式戦743試合に出場。247ゴール273アシストを記録して合計33個のトロフィーを獲得している。
そんなミュラーは現行契約が今季限りとなっていたことから、去就には注目が集まり、今年1月にはエベール氏が「彼はあまり交渉する必要はない。彼が継続したいと言うなら、私たちはお互いの目を見て、チームを見て、そして前進するだろう」と同選手の意思次第であることを示唆していたが、最終的には新契約を提示しない決断を下し、今季限りで退団することが5日に発表された。
1月の発言を振り返ったエベール氏は「そのことには多くの議論があった。それは当然のことだ。賢い発言ではなかった。しかし、私は当時賢くはなく、感情的になっていた。その時点でトーマス・ミュラーのいないバイエルンやブンデスリーガを想像することはできなかったからね」と言及しながら、この発言から何が変わったかについては次のように説明した。
「残念ながら、スポーツ界ではよくあることだ。トーマスのプレー時間はシーズン前半は長かったけど、その後急激に減少した。そして、私たちスポーツマネジメントはクリストフ・フロイント(SD)やヴァンサン・コンパニ(監督)とともにチームを将来的にどうするか、選手をどう扱うか、誰の契約を延長するかについて考えた。ある時点で、スポーツマネジメントは契約を延長しないという決断を下したんだ」