あいかりんギャル系雑誌モデル、インフルエンサー、キャバ嬢と、さまざまな活動を精力的にこなしてきた経験を持つセクシー女優、あいかりん。
親が抱えた借金3億円を自身で10年かけて返済した過去を持つ彼女に、これまで一番稼げたお仕事を聞いてみると「キャバ嬢」一択、とのこと。
それでは、あいかりんはキャバ嬢として、どのように稼いできたのでしょうか。
キャバ嬢時代の衝撃的な「貢がれエピソード」と、今力を入れているという「ライブ配信」について、じっくり語ってもらいました。
◆セクシー女優とキャバ嬢を並行して、最高月収2,000万円
――あいかりんさんがキャバ嬢として働くようになったのは、セクシー女優として現役のときですよね?
あいかりん:単体女優だったので、撮影が月に1回だけだったんです。だから空いた時間で、ほかのお仕事もできるな、と思って始めました。
――でもセクシー女優のほうは、約1年でフェードアウトしていますよね。理由を聞いてもいいですか?
あいかりん:いや、しょうもない理由なんですけど……彼氏ができて。セクシー女優だって知って付き合っているのに、撮影に行こうとしたら激ギレされたんですよね。
「え、こんなことでケンカするの」ってなっちゃって、だったらセクシー女優は1回辞めて、キャバ嬢に専念しようかな、と。
――彼氏ですか……。親バレと同じくらい、セクシー女優のフェードアウトの原因としては多い理由ですね。セクシー女優とキャバ嬢を両立していたときは、最高いくらくらい稼げました?
あいかりん:最高だと、月に2,000万円くらいですかね。
――2,000万円ですか、そう考えると、もったいない気もしますが……。キャバ嬢としては、どんなお店で働いていたんですか?やっぱり高級キャバクラ?
あいかりん:最初は地元の横浜の大手キャバグループのお店で働いていました。それから20歳くらいに歌舞伎町に来て、新店オープニングキャストを募集しているお店があったので、そこで働きました。結局歌舞伎町では3店舗で働いて、今に至る、みたいな感じです。
◆お客さんからのプレゼントは「金(きん)」一択
――セクシー女優を辞めてからも、キャバクラでは稼げましたか。
あいかりん:「セクシー女優のあいかりんに会いたい」という理由で来てくれるお客さんも多かったので、そこはセクシー女優をやっていて良かった点ですね。キャバ嬢としても稼げた、と言うか、貢いでもらった、と言うか(笑)。
――人気キャバ嬢になれば、お客さんからのプレゼントもスゴイって言いますもんね。やっぱり、ブランドのバッグとかアクセサリーとかですか?
あいかりん:いえ、金(きん)ですね。
――金?金メダルとかの金ですか?
あいかりん:はい、バッグみたいなものは、売ったときに買った金額よりもメチャクチャ値下がりしちゃうんで。だから、金のネックレスみたいな、金だけの、余計な装飾みたいなものが付いていないアクセサリーをおねだりしていました。
――現実的ですね。
あいかりん:「高級ブランド品がほしい」とか「高価なアクセサリーを着けたい」とか、そういう欲望がほとんどないんですよね。プレゼントをもらったら、すぐに質屋に持っていって売っちゃいました。
◆一戸建てを貢いでもらって、7,000万円で即売却
――一番高価なプレゼントだと、どんなものがありました?
あいかりん:「家」ですかね。一戸建てをプレゼントされました。まあ、すぐに売っちゃったんですけど。
――売ったんですか?プレゼントされた家を?……スケールが違いすぎて、ちょっと想像が追い付かないんですが。ちなみに、いくらくらいで売れました?
あいかりん:えーと、7,000万円くらい。
――わーお……。それは、あいかりんさんが「家がほしい」っておねだりしたんですか?
あいかりん:はい。はっきり「親孝行したいから、家がほしい」って言いました。最初から売るつもりだったんですけどね(笑)。
――一戸建てですよね、立地とか、広さとかは……?
あいかりん:横浜が地元なので、横浜がいいっておねだりしたら、本牧に買ってくれました。広さ的には……4LDKでしたね。
◆キャバ嬢の枕営業は「当然ありますし、やっていました」
――いやー、すごい話ですね。それだけ稼いでいるキャバ嬢になると、世の中では「枕営業しているんじゃないか」みたいな話もありますけれど……。
あいかりん:枕営業、普通にありますよ。
――じゃあ、あいかりんさんも枕営業していた?
あいかりん:はい。
――あっさり認めちゃうものなんですね。
あいかりん:結局、お客さんから好きになってもらわないといけませんから。好きでもない女の子に、大金を出してくれる男の人なんていないですよね?だから枕営業は、ひとつの手段だと思っています。
◆100人以上と枕営業していた
――トラブルになったことは、ないですか?
あいかりん:私の場合、トラブルはありませんでした。結局、お互いが納得して貢ぐ、貢がれる、の関係を作れるかどうか、ですよね。結婚詐欺レベルまで行っちゃうと、トラブルが起こると思います。
でも私も、いまだに地元の経営者の知り合いから「まだ刺されてないの?」なんてからかわれちゃうんですけど(笑)。
――そこのあたりの調整と言うか、立ち回りは難しいですよね。ちなみに枕営業は、何人くらいとしたんですか?10人くらい?
あいかりん:いえ、100人は超えていますよ。
――さっきから、出てくる数字が全部想像以上でビックリしちゃいますよ。キャバ嬢は今も続けているんですか?
あいかりん:今は籍だけ置いている状態ですね。自分が一番やりたいのが、今はTikTokのライブ配信なので、そちらに力を入れています。
◆ライブ配信16時間で3000万円稼ぐ。「トイレ以外は、ずっと配信」
――ライブ配信って、稼げるんですか?
あいかりん:日による、って感じですね。配信時間にもよりますし。私は最長で、16時間配信し続けたことがあります。トイレ以外はずっと配信、雑談したり、歌ってみたり、踊ってみたり。それで投げ銭とかで、3000万円くらい稼ぎました。
――それはすごい。でも、ひとりで16時間ですか……すごく大変そうですね。
あいかりん:配信って、忍耐力がないと難しいんですよ。携帯を置いて、ずっとその場でコメントとおしゃべりする感じですから。配信中はずっと「何を話そう」「どうやって話を膨らませよう」って、考え続けています。
そういう意味では、1対1が基本のキャバクラと、1対多数の配信、で分けられるんです。私は1対多数の配信のほうが効率的だと思うし、おねだりしなくても投げ銭とかもらえる点で、配信のほうが向いているタイプなんですよ。
◆投げ銭してくれるファンの心理とは
――配信と言えば、お金がないのにすごい金額を投げ銭しちゃう、みたいな話があるじゃないですか。あれはどういう心理でやっちゃうんですかね?
あいかりん:不特定多数の人が見ているなかで、投げ銭すると自分の推しから注目してもらえる、それに周囲の人たちも「すごい」って称えてくれる。それが病みつきになっちゃうんですよ。
その一方で「俺のほうがすごいぞ」って、対抗して投げ銭してくる人もいて。そういうときに「負けられない!」って、どんどんエスカレートしちゃう人も多いです。
――怖いですね。
あいかりん:怖いですよ、いろいろ問題も起こっていますし。私も注意していますが、配信者側だけでコントロールできるものでもないですから。
――そのあたりも気を配りつつ、今は配信に全力を注いでいる、と。
あいかりん:そうですね、なによりも、今一番楽しいのが配信なので。楽しいことを全力でやっていきたいんです。
◆将来的には北京語を活かして海外進出も
――なにか、ほかにやってみたいことなどはありませんか?
あいかりん:うーん、今のところは、何も思いつきませんね。やりたいことが思い付いたら、そっちを頑張りだすと思いますが。
――海外進出、なんてどうですか?
あいかりん:母が台湾出身で北京語がしゃべれるので、海外には興味はあります。でも中国ってYouTubeも見られないし、日本でメインのSNSはあちらで浸透していないから、なかなか進出するのが難しくて。
せっかく北京語がしゃべれるのに、活用できないのはもったいないので、中国語の曲を作るとか少しずつ試していこうかと思っています!
<取材・文/蒼樹リュウスケ 写真/本人提供>
【蒼樹リュウスケ】
単純に「本が好きだから」との理由で出版社に入社。雑誌制作をメインに仕事を続け、なんとなくフリーライターとして独立。「なんか面白ければ、それで良し」をモットーに、興味を持ったことを取材して記事にしながら人生を楽しむタイプのおじさんライター