4月19日〜6月15日開催の「超 国宝―祈りのかがやき―」 今年開館130周年を迎える奈良国立博物館(奈良博)では、4月19日から6月15日まで同博物館にとって最大規模となる国宝展「超 国宝―祈りのかがやき―」を開催する。国宝約110件、重要文化財約20件を含む約140件の仏教・神道美術を展示する。
【写真】26年ぶりの奈良博展示となる法隆寺の国宝「百済観音」 1895年4月29日に開館した奈良博(当時は帝国奈良博物館)ではこれまで、1950年に文化財保護法施行後の新指定国宝で構成された「新国宝展」などの国宝展を開催。その際、出展数は計40点だった。今回の国宝展は奈良博にとって最大規模であると同時に初の本格的な国宝展という位置付けになる。
石上神宮に伝わる古代の鉄製剣「七支刀」をはじめ、東大寺の「金銅八角燈籠火袋羽目板」(5月16日〜6月15日)、唐招提寺の「金亀舎利塔」、興福寺の「龍燈鬼立像」・「天燈鬼立像」(4月19日〜5月18日)など奈良の著名な神社や寺院の名品が一堂に会する。
宝菩提院願徳寺(京都市西京区)の「菩薩半跏像(伝如意輪観音)」は2006年の東京国立博物館での展示以来の寺外公開となる。聖徳太子ゆかりの法隆寺に伝わる「観音菩薩立像(百済観音)」も1998年の特別展観「文化財指定制度100周年記念 百済観音」(奈良博)以来、26年ぶりの奈良博での展示となる。このほか、2017年以降に指定された国宝も展示される予定。
【開催概要】
・展覧会名:奈良国立博物館開館130年記念特別展「超 国宝―祈りのかがやき―」
・会期:4月19日(土)〜6月15日(日)
・会場:奈良国立博物館 東・西新館
・開館時間:午前9時30分〜午後5時(入館は閉館の30分前まで)
・休館日:毎週月曜日、5月7日(水)
※4月28日(月)、5月5日(月・祝)は開館