Q. 歯のかぶせ物は劣化する? 一生モノではないのでしょうか【歯科医が回答】

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2025年04月07日 20:50  All About

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【歯科医が解説】歯のかぶせ物は劣化します。治療が済んだ歯はどれくらい持つのか、意外と知られていない歯のかぶせ物、詰め物の耐久性について解説します。

Q. 歯の被せ物は劣化すると聞きました。一生モノではないのですか?

Q. 「歯の被せ物は、半永久的には使えないのでしょうか? 昔治療した歯の被せ物が外れてしまい、また治療の時間もお金もかかると思うと憂うつです。何度も外れたり壊れたりするのは嫌なので、劣化を防ぐ方法があれば知りたいです」

A. 歯の被せ物は一生モノではありません。時間の経過と共に劣化します

残念ながら、歯の被せ物や詰め物は永久的なものではありません。使用状況や口内環境によって、寿命が左右されます。被せ物や詰め物がやり直しになる主な原因は、人工部分の破損や、自分の歯の虫歯・破損によるものです。

例えば、樹脂の詰め物や金属ブリッジが欠けたり折れたりして、外れることがあります。また、詰め物の周囲や内部の虫歯や、咬み合わせの力が原因で外れてしまうこともあります。

寿命を縮める要因として挙げられるのは、咬み合わせや歯ぎしり、歯の質や歯並び、使用する素材、そして、日常の食生活や歯磨き習慣などです。例えば、固いものを好む食習慣は、被せ物の寿命を縮める要因です。また、治療時に元の歯をなるべく守ろうと削る量を最小限にすることで、結果的に保持力が弱くなって外れやすくなることもあります。

再作成した場合でも、口内環境は時間と共に変化します。そのため、必ずしも前回と同じ耐久性が保証されるわけではありません。定期的なメンテナンスが、歯の寿命を延ばすために重要です。

丸山 和弘プロフィール

1995年より臨床一筋の現役歯科医師。歯科大学卒業後、仙台市東邦歯科診療所を経て地域密着型の歯科医師に。小さな子どもの虫歯予防から歯のホワイトニング、お年寄りの入れ歯の相談まで、数多くの症例と日々向き合いながら、虫歯、親知らず、口内炎、歯周病など、歯の健康を守るための情報を数多く発信している。
(文:丸山 和弘(歯科医))

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