ママスタ金融商品を運用して利益を得る「個人投資家」に憧れる人は少なくないでしょう。個人投資家になれば、会社に縛られず、自己責任でお金を増やすことができるため、その自由さに魅力を感じる人もいるかもしれません。しかし、もし旦那さんが個人投資家に憧れ、会社を辞めたいと言い出した場合はどうでしょう。ママスタコミュニティにこんな投稿が寄せられました。紹介します。
『旦那が会社辞めて投資家になりたいと言ってきた。理由は「もう会社に行きたくない。人に使われるのは嫌」だと。もう馬鹿すぎて付き合っていられない。しかも「俺が家にいるからお前はフルで働いてこい」だってさ』
投稿者さんの旦那さんは、会社勤めを続けることが苦痛になり、個人投資家に転向したいと考えているようです。しかし、同時に投稿者さんにはフルタイムで働くよう求めているのだとか。この姿勢には疑問を感じざるを得ませんよね。旦那さんは「俺は真面目だよ」と投稿者さんに話しているようで、投稿者さんも「真面目も何も……」と呆れ返っています。このお悩みに、ママスタコミュニティのママたちはどう答えたのでしょうか。ママたちの声を紹介します。
転向してもうまく行くとは思えない……
『ただの現実逃避と怠惰にしか思えない』
『そういうタイプは絶対投資家になれないから離婚。フルで働いてこいって、じゃーお前は1日家にいるんだから、家事育児とか全部やれよって感じだけど……できるの?』
『投資家で食っている人は、ある程度いけるなって予想ついてから会社を辞めるような。いくら奥さんが働きに出たとしても、毎日パソコンの前にいるだけではないと安易に予想できるのに』
こちらのママたちは、投稿者さんの旦那さんの考えは甘く、無計画であるという見方が大半でした。投資家はお金を運用する責任が伴う仕事ですが、旦那さんにその責任を果たせるとは思えないという意見が寄せられました。たしかに、会社を辞めたいがために、投資家になるといった発言は無計画ですよね。また投稿者さんにフルタイムでの仕事を求める一方で、自身が家事や育児をする可能性は低く。このような姿勢では、離婚の二文字も脳裏にちらつくのが普通と言えます。
しかし「会社でうまくいっていない理由を優しく聞いてあげるといい」といったコメントもありました。もしかすると職場での人間関係や仕事のストレスが原因で、自暴自棄になっている可能性もあります。まずは、旦那さんの本音を聞く必要はありそうですよね。
「簡単に稼げる」と思ってない?
『オンラインサロンとかで投資家を勧める人が増えているよね。自己啓発系に影響受けやすい人はかなり危険だと思う』
『急に言い出したのなら、誰かにそそのかされているか、ネットのうまい話に感化されたんじゃないかな? 気持ちに余裕がない状況で始めると正しい判断できなさそう。程度によるけれど、ひどい場合は投資セミナーや情報商材屋のカモにされちゃうよ』
「旦那さん、誰かにそそのかされているんじゃない?」とのコメントも寄せられました。一理ありますよね。ママたちによると自己啓発系のオンラインサロンや投資セミナーも増えているそうで、そうした場で「簡単に稼げる」といった話を聞いて感化されてしまった可能性も拭えません。旦那さんがそういった甘い言葉を真に受けていないかを確認することも大切ですよね。
資金と知識はあるの?
『投資は甘い世界ではないです。貯蓄の何割かを練習代にする覚悟はあるのかな? それぐらいの心の準備と覚悟がないと、投資なんて語らない方がいいかもしれません。失礼だけど、サラリーマンの貯蓄と20万円程度のパソコンで投資家になって、精鋭のプロ集団から利益を奪える自信と根拠はどこから出てきたのかな?』
『もし今から1年以内に現在の年収と同じ金額が稼げられたら「才能ありだと認めてあげてもいいのでは?」と言いたいのですが、私が知っている限りに脱サラで投資だけで成功した人はゼロ。マシなパターンは、コツコツと貯めてきた全財産を無くして目覚めた。最悪なパターンは、借金だらけになってやっと目覚めた』
投資家として成功するためには、まず相応の資金が必要ですし、相当の知識も必要でしょう。今の状況でプロと競い合うのは、正直難しいかもしれません。また、投資の世界では失敗するリスクがつきもの。損失を出しても耐えられるだけの覚悟が旦那さんにはあるでしょうか。
旦那さんの根拠なき自信はどこから来るのか、首をかしげてしまったママたち。独身の男性であれば自己責任で済むものの、妻子がいる身で無計画に会社を辞めるのは無謀だと判断したようですね。まずは副業として投資を始め、安定した利益が出せるか試すことが先決ではないでしょうか。
文・安藤永遠 編集・荻野実紀子 イラスト・カヲルーン
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