先制弾を決めたFW吉田湊海 AFC U−17アジアカップサウジアラビア2025のグループB第2節が7日に行われ、U-17日本代表はU−17ベトナム代表と対戦した。
グループステージを突破して準々決勝に進出した8チームが、今年11月に開催予定の「FIFA U−17ワールドカップカタール2025」の出場権を獲得できる今大会。廣山望監督が率いる日本は、初戦でUAEに快勝して白星発進に成功した。
この一戦に勝つとU-17W杯の出場が決まる日本は、立ち上がりからボールを保持。対するベトナムも前線のスピードを生かした鋭い攻撃を仕掛けて可能性を感じさせたが、試合の均衡を破ったのは日本だった。
13分に左サイドでCKを得ると、ゴール前に送られたボールに頭で合わせたFW吉田湊海(鹿島アントラーズユース)がゴールネットを揺らす。日本が吉田の2戦連発となる今大会3得点目で先手を奪った。
その後も日本が主導権を握って追加点を狙う時間帯が続いたものの、ベトナムも自陣で守備を固めながらカウンターで反撃のチャンスをうかがう展開が続く。それは後半になっても変わらず、日本は2点目を狙い続けたが1点リードのまま90分が経過。すると試合終了目前のアディショナルタイム3分にまさかの出来事が起こる。
ベトナムのGKが前線に送ったロングボールを日本がクリアしきれず、ディフレクトしてコースが変わったボールがボックス中央へ。日本の守備陣が処理を躊躇した一瞬の隙を突いて飛び出したチャン・ギア・バオがGKエジケ唯吹ヴィンセントジュニア(サガン鳥栖U-18)より先にボールに触り、PKを献上することに。
このPKをチャン・ギア・バオが自ら決め、ベトナムが土壇場で追いつくことに成功。一方の日本はグループ2位以内を目前にしながら勝利を逃し、W杯の出場権獲得は次節のU−17オーストラリア代表戦に持ち越しとなった。グループ最終節は日本時間10日の24時(11日の0時)から行われ、『DAZN』にて無料で独占ライブ配信される。
【スコア】
U−17ベトナム代表 1−1 U−17日本代表
【得点者】
1−0 13分 吉田湊海(日本)
1−1 90+6分 チャン・ギア・バオ(PK/ベトナム)