
元保護猫の女の子「梓(あずさ)」ちゃんと飼い主のXユーザー・クロエ ゆず 梓さん(@KUROEblackcat)が出会ったのは、保護団体が開催する譲渡会でした。きっかけは、先住猫の存在だったといいます。
【写真】先住猫さんと「はじめまして」…貴重な瞬間をパシャリ!
「我が家には、先住の元保護猫『ゆず』がいました。家での暮らしに慣れてくれたころ、遊び相手になってくれそうな年齢の子を迎えたいと考えるように。それが、当時、生後8カ月の梓です。夫がサビ猫好きだったことから、お迎えを決めました」
こうして2023年3月5日、梓ちゃんは飼い主さんご家族の一員として迎えられました。
新しい家での戸惑いと、少しずつ深まる絆
おうちにやって来た梓ちゃんは、まだ人間に慣れていなかったため、戸惑う様子が見られたといいます。
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「梓は、私たちにシャーッと威嚇しました。ただ、保護団体では他の猫と一緒に過ごしていたので、猫に対してはとても友好的。先住猫のゆずには興味を示し、威嚇することはありませんでした」
飼い主さんご夫婦は、梓ちゃんと仲良くなるために試行錯誤を重ねました。
「爪切りや病院に連れて行くときは、つかまえるのが大変でした。梓は運動神経がよく、筋肉質な体格なので力も強く、洗濯ネットに入れるのも一苦労…。なるべくこちらから積極的に接するのは控え、比較的夜に機嫌が良くなるので、そのタイミングを見計らい、少しずつ撫でる時間を増やして慣れてもらえるようにしました」
梓ちゃんとゆずちゃん、ふたりと過ごす日々は、とてもにぎやかになりました。
「お世話の量が増え、夜の運動会はさらに激しさを増しました。そして気づいたのは、『猫によって性格が全く違う』ということ。梓とゆずは正反対の性格なので、なおさら実感しましたね」
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梓ちゃんの成長と、これからの願い
梓ちゃんは、現在2歳になりました。
「梓は、とても猫好きで優しい子です。ゆずの毛づくろいをよくしてあげるのですが、時にはゆずに噛みつかれたり怒られたりしても、めげずにグルーミングを続けたり、『遊ぼう』と誘ったりしています。また、お迎え当初はすでに生後8カ月だったため、それほど体格は変わらないだろうと思っていましたが、今ではさらにビッグになりました」
当初は、飼い主さんご夫婦が近づくと、すぐに逃げてしまっていた梓ちゃん。今ではすっかり変わりました。
「今は、自分から近づいてきて『撫でて』と甘えてくれるように。最初は懐いてくれるか心配したこともありましたが、少しずつ歩み寄ってくれました。これからさらに、ゆずと同じくらい人間に懐いてくれるようになるとうれしいです」
慎重だった梓ちゃんも、今では家族と心を通わせるようになりました。これからも、先住猫のゆずちゃんとともに、温かい日々を過ごしていくことでしょう。
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(まいどなニュース特約・梨木 香奈)