



電話の内容は、コハルが小学生のときに使っていたランドセルについてでした。「じゃあ今度うちに来るときに、そのランドセルもってきてくれる?」と、義母は言うのです。どうやら姪っ子のナナミちゃんが「男みたいなランドセルの色!」とからかわれてしまったようで……。




コハルのものなので、一応聞いてみると言って、私はいったん義母の電話を切りました。たしかに、コハルのランドセルはもう使う予定がありません。自宅に保管してある状態です。しかし私が気持ちよくランドセルを渡す気持ちにはなれないのです。
それはコハルがまだ小学5年生だったころ……。ナナミちゃんの母であり私の義姉であるセリナさんに、コハルの選んだランドセルの色をバカにされたことがあるのです。

コハルは自分のランドセルの色をバカにされ、イヤな気持ちになったはずです。
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あれから数年……義母から、そのピンクのランドセルを譲ってあげてほしいと頼まれました。バカにされたピンクのランドセルをあげたくないと思うのは、私の心が狭いのでしょうか。
【第2話】へ続く。
原案・ママスタ 脚本・煮たまご 作画・ゆずぽん 編集・石井弥沙
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