画像提供:マイナビニュースコスモエネルギーホールディングスのグループ会社である丸善石油化学と住友化学はこのほど、「千葉地区エチレン生産最適化」について合意した。
○■コンビナートの競争力維持発展およびGXへの対応を推進
2024年10月28日に公表された通り、丸善石油化学と住友化学は「エチレン生産最適化の検討開始」について議論を進めてきた。
今回、丸善石油化学は2026年度を目途に自社エチレン製造装置を停止し、両社の合弁会社である京葉エチレンに生産を集約することで、両社は京葉エチレンの稼働率と競争力をさらに高めていくことに合意した。
わが国の石油化学産業において、中国での大型装置の新設・増強による世界的な供給過剰および国内エチレン需要の減少といった厳しい事業環境により、日本のエチレン製造装置は低稼働が続いている。加えて、カーボンネットゼロを実現するためのグリーントランスフォーメーション(GX)への積極的な参画・貢献が求められている。
このような背景のもと、丸善石油化学と住友化学は、必要なコストを両社で合理的に負担するという考え方を基本として千葉地区エチレン生産最適化に取り組み、日本で最新かつ最大のエチレン製造装置である京葉エチレンの稼働率向上、固定費削減およびCO2排出量削減を通じて、コンビナートの競争力維持発展およびGXへの対応を進めていく。
○<千葉地区エチレン生産最適化について>
(1)最適化時期の目途:2026年度
(2)最適化の方法:丸善石油化学が自社エチレン製造装置を停止し、京葉エチレンへ集約
(3)京葉エチレン出資比率:現状から変更無し(丸善石油化学55%、住友化学45%)(エボル)