

出典:セキララゼクシィ
SNSで使用されている、「リムる」という言葉をご存じでしょうか?この記事では心理カウンセラーの沼田みえ子さん監修の下、「リムる」という言葉の意味や使い方、「リムる」理由などを解説します。また、「リムる」に関連する言葉やSNSにまつわる言葉も紹介。リムられた場合のアドバイスもあるので、ぜひ参考にしてみてください。
「リムる」とは

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「リムる」とは、「SNSでフォローしているアカウントのフォローを外すこと」を意味するネットスラングです。
「取り除く、取り外す」という意味がある英語の「リムーブ(remove)」からきており、「リムーブする」が略されて「リムる」となっています。主に、「関係を切る」というネガティブな意味で使われることが多いようです。
「リムる」から派生した言葉として、フォローを解除されることを指す「リムられる」、フォローを解除された相手のフォローを同様に解除する「リムバ(リムーブバック)」などがあります。
「リムる」の使い方<例文付き>

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「リムる」という言葉にあまり慣れていない人も多いのではないでしょうか。そこで、いくつか例文を挙げてその使い方や文章に含まれるニュアンスを解説します。
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「リムるくらいならフォローしないでほしい」
リムられると、やはり悲しい気持ちになることもあります。例文では、「リムる可能性があるなら、最初からフォローして期待させないでほしい」という、傷つきたくない心理を表しています。
「友達に『私のことリムった?』と聞かれて焦った」
フォローを外すと相手に、「避けられてる?」「そこまで大切に思ってくれていない?」と受け取られてしまうことがあります。
こっそりリムったつもりでも、気付かれて本人から指摘されると、「バレた!」と焦ってしまうでしょう。例文の場合、相手を傷つけてしまったという罪悪感や、リムったことを責められていると感じているニュアンスも含まれます。
「最近悪口投稿ばっかりだから、リムろうかな」
SNSを長時間眺めたりまめにチェックしている人にとっては、投稿記事によって気分が上がったり下がったりすることも多いものです。
例文では、読んでいて気持ちの良くないものを目にしたくない、フォローしたくないと思う気落ちを表しています。
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「いつの間にかリムられていて、ショックだった」
当たり前にフォローしてくれていると思っている人からリムられると、ショックを受けることも。
例文は、「何かまずい投稿しちゃったかな?」「嫌われちゃったのかな?」と自分を否定または拒否された気持ちになり、傷ついた気持ちを表現しています。
「リムられたからリムバしてやった」
リムられた相手のフォローを自分も外すことを「リムバ」と言います。
例文では、自分のフォロワー数だけ減るのはしゃくだから、相手のフォロワー数も減らしてやろう、という仕返しのニュアンスが含まれています。
フォローしている人を「リムる」理由

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人はなぜ、せっかくフォローした人を「リムる」のでしょうか。代表的な理由をいくつか紹介します。
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興味がなくなったから
最初は興味があるアカウントだったけれど、時間がたつにつれて興味関心事が変化し、投稿内容に魅力を感じなくなった場合は、フォローしている意味もなくなります。
投稿が多すぎるまたは少なすぎるから
頻繁に更新するアカウントだと、タイムラインがその人の投稿で埋まってしまい、他の人の投稿がなかなか上がってこなくて不便を感じます。逆に、ほとんど投稿がない場合はフォローする意味がないと感じます。どちらの場合もリムる理由になります。
価値観が違うから
共感することができず、投稿内容が不快と感じるようになった場合もリムる対象になります。SNSでは自分が好きなもの、見たいものだけをタイムラインに流し、心地よさを取り戻したいと思うからです。
相手と距離を置きたくなったから
相手からの連絡がしつこかったり嫌な思いをしたやりとりがあったり、現実での人間関係に変化があった場合も、リムることがあります。「相手と距離を置きたい」「相手を遠ざけたい」という心理から、つながりを絶とうとします。
親しい人にリムられた……理由を聞いてもいい?

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親しいと思っていた人にリムられると、「怒らせちゃったのかな?」と気になる人も多いでしょう。あれこれ考え込んで落ち込むよりも、理由を聞いた方がすっきりする場合もあります。
理由を聞くとしたら、相手を責めるのではなく、「フォロー外れてるみたいだけど、何か気に障ることしちゃったかな?」というニュアンスで聞くといいでしょう。理由を確認することで疑心暗鬼になったり、関係性がギクシャクしてしまうのを避けることができます。
他にもある!SNSのフォローにまつわる言葉

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「リムる」以外にもSNSのフォローにまつわる言葉があります。「リムる」と似た意味を持つ言葉もあるので、その違いを解説します。
ブロ解
「ブロ解」は「ブロック解除」を略した言葉です。相手をいったんブロックし、すぐにそのブロックを解除することを指します。
「リムる」と相手へのフォローは解除されますが相手からのフォローは継続しています。しかしブロ解は相互のフォローが解除される点が「リムる」との違いです。
自分の投稿を相手に見られたくないとき、そして相手の投稿も見たくないとき、しかも相手にわからないようひっそりとSNS上での関係を終わらせたいときに使われるのがブロ解です。
ミュート
フォローしている相手に気付かれずに、相手の投稿が自分のアカウントに表示されないようにする機能がミュートです。この場合フォロー状態は継続されている点が「リムる」との違いになります。
相手の投稿数が多くてうっとうしいとき、付き合いでフォローしたけれど正直投稿記事には全く興味がない、などという場合にミュート機能が役立ちます。
フォロセ
「フォロセ」とは「フォロワーの整理」を略した言葉です。フォローを解除すること自体は「リムる」と同じ行為ですが、フォロセは自分がフォローしている全てのアカウントを見直し、フォローを続けるか解除するか判断するものです。
相手にフォロセで解除したということを伝えるため、「今月フォロセします」「半年以上投稿がないアカウントはフォロセします」などと事前に宣言する人もいます。
フォロセは、フォロワーを自分と接点がある人や仲がいい人に絞りたいとき、自分の投稿を見られたくない人がいるときなどに行われています。
しかし、自分をフォローしてくれる人を選別する行為なので、良くない印象を持たれることもあるため、宣言する場合は慎重に言葉を選んだ方がよさそうです。
フォロバ
フォロバとは「フォローバック」を略した言葉。これは、フォローしてくれたアカウントをフォロー返しするという行動を指します。
フォロバはマナーとしてすべきと思っている人もいるようですが、「フォローしてくれてありがとう」と感謝の気持ちからフォロバする人も多いようです。
ファボる
「ファボる」とはSNS上で「いいね」を押すことを意味します。
数年前まで「いいね」は「Favorite(フェイバリット)」という名前だったSNSもあります。「ファボ」とは、この「Favorite」を略したものです。
投稿に対して共感や同意したという意味だけでなく、そのアカウントを応援したい気持ちもファボる理由の一つです。
SNSと現実のバランスを大切に!

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SNSは親しい人だけでなく、知り合って間もない人や顔も名前も知らない人まで幅広く簡単につながることができ、世界中の人々と自由に交流できる場です。気軽なコミュニケーションの場だと割り切ると、過剰なストレスを感じずに楽しむことができます。
時にはSNSからあえて距離を取り、現実生活での会話やコミュニケーションを大切にし、ネットとリアルのバランスを保つことも必要です。自分にとっての適度なSNSとの距離感を見つけると、現実生活の充実にもつながりますよ。
取材・文/仲西なほ子
【監修】
沼田みえ子さん
カウンセリングサービス所属。心理カウンセラー。国際線CAとして7年間勤めた後、結婚。自身の夫婦問題に心理学を取り入れ、恋人時代よりもラブラブな関係を手に入れた経験を多くの人にも生かしてもらうために、2012年よりカウンセラーとして活動を開始。浮気問題、失恋、婚活などパートナーシップの問題を中心に6000件を超えるカウンセリング実績を持つ。現在はカウンセリングのみならず、カウンセラー養成スクールでの講師や講演、WEB記事寄稿など幅広く活躍している。
心理カウンセラー沼田みえ子オフィシャルサイト:
https://numatamieko.com/