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楽天モバイルは契約回線数が増えており、2024年末時点で830万を超えました。アプリ「Rakuten Link」を使えば通話料が無料になることから、筆者もメイン回線として使っています。以前紹介した従業員紹介キャンペーンもお得と話題です。
ただ、楽天モバイルにはそれ以外にも「データ使い放題で月額3278円と安い」「海外でも追加料金なしで2GBまでデータ通信できる」といった特徴があり、意外な活用方法もあります。そこで今回は楽天モバイルをスマホ以外でお得に活用する方法を解説します(料金は全て税込み)。
●楽天モバイルのSIMをモバイルルーターに入れて固定回線化
まず紹介するのは、楽天モバイルを固定回線として使う方法です。自宅の固定回線といえば光回線を引くのが一般的ですが、1人暮らしや利用期間が短い場合は工事やルーターの接続が少々面倒です。そういった際に、データ使い放題で料金が安い楽天モバイルを活用しましょう。筆者も以前に楽天モバイルのSIMカードをモバイルルーターに入れ、固定回線代わりに使っていました。
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使い方は簡単です。楽天モバイルに対応したモバイルルーターにSIMカードを入れ、自宅にセットするだけです。月額料金はスマホと同じで、月20GB以上はどれだけ使っても月額3278円以上かかりません。ほとんどの光回線より安く使えますね。
この方法にはモバイルルーター本体が必要ですが、筆者は楽天モバイルで購入した「Rakuten WiFi Pocket 2C」を用いました。現在は2Cの後継となる「Rakuten WiFi Pocket Platinum」を販売中で、回線契約とセットなら9834円相当のポイント還元があり、これを差し引くとプラン料金3278円が3カ月分無料になります。
この方法は、1人暮らしや1〜2年で転居する可能性がある人に加え、光回線が開通するまでのつなぎに使うのも有効です。特に例年3〜5月は光回線の申し込みが集中し、実際に使えるまでに数カ月を要することもあります。この間だけモバイルルーターを使って楽天モバイルを固定回線代わりにするのもオススメです。
一方、この方法では通信速度はあまり期待できません。5Gエリア内、かつ5G対応のモバイルルーターを使えば速い可能性はありますが、楽天モバイルの5Gに対応したモバイルルーターは少ないのが現状です。速度が必要な人は光回線やホームルーターを検討しましょう。
●スマホのテザリングでも固定回線代わりになる
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モバイルルーターではなく、スマホのテザリング機能を使って固定回線化する方法もあります。楽天モバイルのSIMカードをいつも使っているスマホに入れ、外出中は普段通りに使い、自宅に帰るとテザリングをオンにしてPC、タブレット、ゲーム機や他のネットワーク機器に接続する方法です。スマホ以外にWi-Fiに接続して使う機器が少ない場合はこの方法で十分でしょう。
ただし、最近はWi-Fiに常時接続する機器が増えており、筆者の自宅でもPCやタブレットに加えて、テレビ、DVDレコーダーやAmazonのAlexaもWi-Fiにつながっています。また、SwitchBotにより自宅をスマートホーム化しており、ライト、エアコン、加湿器、サーキュレーターなどもWi-Fi経由でコントロールしています。このようにWi-Fiに接続する機器が多かったり、自宅にいないときでもWi-Fiが必要だったりする場合は、スマホをもう1台用意し、テザリング機能で固定回線化するのがオススメです。
●コンセントに差すだけで使えるRakuten Turbo ただし料金は要注意
モバイルルーターやスマホを固定回線化するのは難しそうという人は、Rakuten Turbo(楽天ターボ)も検討しましょう。Rakuten Turboは本体をコンセントに差すだけでWi-Fiが使えるようになるホームルーターで、工事不要ですぐに使えるようになるのが魅力です。
Rakuten Turboを契約するとSIMカードが挿入された状態で本体が送られてくるので、コンセントに差すだけでWi-Fi環境が構築できます。あとはSSIDとパスワードを確認し、スマホや他の機器につなぐだけです。5Gにも対応しており、自宅が5Gエリア内なら数百Mbpsの速度が出るようです。ヘビーな使い方をする人でも快適に使えるでしょう。
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ただし、Rakuten Turboは料金が月額4840円とスマホ用のプランに比べて高く、さらにホームルーター本体の購入(4万1580円)が必要です。「最強おうちプログラム」により、Rakuten TurboとRakuten最強プランを併用すると毎月1000ポイントが還元されますが、それを加味しても、スマホ用のRakuten最強プランよりも500円以上高いのは少し残念です。
【訂正:2025年4月9日9時30分 Rakuten Turboのキャンペーンは終了しており、「最強おうちプログラム」を追記いたしました。おわびして訂正いたします。】
●楽天モバイル×モバイルルーターは海外旅行に最適
ここまで、楽天モバイルを自宅の固定回線として使う方法を解説しましたが、楽天モバイルは外出先でも活用できます。もちろんスマホの中に入れて使うのがメインですが、モバイルルーターに入れて使うのも便利です。
特にオススメなのが海外旅行です。楽天モバイルは月2GBまでなら海外の80の国と地域でも追加料金なしでデータ通信が利用できます。2GB使い切った後も1GBあたり500円で容量を追加可能です。
1人で海外に行くならスマホに入れておけばよいのですが、2人以上で行く場合はそれぞれが海外用の回線やオプションを契約するより、モバイルルーターに楽天モバイルのSIMを入れ、全員で共有するのがいいでしょう。前述したRakuten WiFi Pocket Platinumも海外で使えるので、海外旅行前に回線契約とセットで買うのもお得です。
ただし、たくさんデータを使う場合はahamoも検討しましょう。ahamoの通常プランは月30GBが月額2970円で、海外でも30GBまで追加料金なしでデータ通信ができます。海外で使うデータ容量のみで計算した場合、5GBまで(基本2GB+3GB追加)なら楽天モバイル、5GB以上使うならahamoの方がお得です。
今回は楽天モバイルを自宅の固定回線として使う方法、海外で使う方法を解説しましたが、他にもいろいろな活用方法があります。Rakuten Linkの通話料無料を生かして通話専用回線として使ったり、中には楽天市場のポイント還元率が+4倍になるのを生かしたりして、ポイント還元のためだけに契約している人もいます。
他社でも同様に、LINEのビデオ通話専用回線としてLINEMOを契約したり、夜にたくさん使いたい人がmineoの「夜間フリー」を活用したりするケースもあります。各社にはそれぞれ特徴があるので、自分の使い方に合ったキャリアを探してみましょう。
著者プロフィール
シムラボ
「シムラボ」は、スマホ料金や端末に関するお役立ち情報を発信する個人サイトです。Y!mobileに乗り換えたことをきっかけに格安SIMのよさに気付き、今では主要な格安SIMは全て契約してレビューしています。モットーは「自分に合うものを、より安く」。
・Twitter(現X):@simlabo_jp
・サイト:https://www.simlabo.jp/
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がうる・ぐら、ホロライブEN卒業(写真:ITmedia NEWS)44
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