ヘリ運航会社を捜索＝業務上過失致死傷容疑、３人死亡事故―海保・壱岐沖

　長崎県・壱岐島沖で起きた患者搬送ヘリコプター３人死亡事故で、唐津海上保安部は９日、業務上過失致死傷容疑などで、ヘリを運航していたエス・ジー・シー佐賀航空（佐賀市）を家宅捜索した。ヘリの点検記録などを押収し、事故原因を調べる。

　同日午前、同社の委託を受けたサルベージ会社が事故機の引き上げ作業を開始。海保は機体についても捜査を進める。

　海保などによると、ヘリは６日午後１時半に対馬空港を離陸し、同２時１５分に福岡市の病院に到着予定だったが、離陸の約１０分後には運航会社が機体の位置を把握できなくなったという。機体は壱岐島沖で見つかり、搭乗していた６人のうち女性患者（８６）や男性医師（３４）ら３人が死亡した。