クイーンCを制したエンブロイダリー(今年2月撮影、ユーザー提供:Spice Upさん) 短期免許で来日中のJ.モレイラ騎手が、エンブロイダリー(牝3、美浦・森一誠厩舎)で桜花賞(3歳牝・GI・芝1600m)の連覇を狙う。
モレイラ騎手はブラジル出身の41歳で「雷神」「マジックマン」などの異名を持つ。日本では15年と24年のワールドオールスタージョッキーズで優勝。16年以降に何度も短期免許を取得し、JRA通算200勝を先日達成した。GIは18年エリザベス女王杯のリスグラシュー、24年桜花賞のステレンボッシュ、25年高松宮記念のサトノレーヴで3勝。地方では23年JBCクラシックをキングズソードで制し、海外でもモーリスやサトノクラウンなどの日本馬で何度もビッグレースを制している。
桜花賞のパートナーはエンブロイダリーだ。アドマイヤマーズの初年度産駒。2月のクイーンCを2馬身半差で圧勝し、重賞初制覇を果たした。モレイラ騎手は昨年6月の新馬戦以来2回目のコンビで、一度騎乗しているのは大きな強み。もちろん、上位人気に推されるはずだ。
モレイラ騎手にとっては昨年のステレンボッシュに続き、史上7人目の桜花賞連覇がかかる一戦。外国人ジョッキーではC.ルメール騎手に続いて2人目、そしてJRAに所属していないジョッキーでは史上初の偉業となるか。その手綱捌きから目が離せない。
【桜花賞の騎手の連覇】
・福永洋一…77年インターグロリア→78年オヤマテスコ
・武豊…93年ベガ→94年オグリローマン
・田原成貴…95年ワンダーパヒューム→96年ファイトガリバー
・安藤勝己…06年キストゥヘヴン→07年ダイワスカーレット
・C.ルメール…18年アーモンドアイ→19年グランアレグリア
・川田将雅…22年スターズオンアース→23年リバティアイランド