今季プレミアリーグで二桁ゴールを記録したデラップ [写真]=Getty Images イプスウィッチに所属するイングランド人FWリアム・デラップに対し、複数のクラブが関心を寄せているようだ。9日、『スカイスポーツ』や『ガーディアン』など複数のイギリスメディアが伝えている。
現在22歳のデラップは、その驚異的なロングスローから“人間発射台”の異名を取った元アイルランド代表MFロリー・デラップ氏の実子。2019年夏にマンチェスター・シティの下部組織に加入し、2020−21シーズンにトップチームデビューを飾った。しかし、定位置を確保するまでには至らず、ストークやプレストン、ハル・シティへのレンタル移籍を経て、昨年夏からはイプスウィッチでプレーしている。
今シーズンはチームが残留争いに身を置く中、公式戦33試合で12ゴール2アシストをマークするなどエースストライカーとして躍動。こうした活躍から、現行契約は2029年6月末までとなっているものの、今夏の移籍市場でのステップアップが盛んに噂されている。
報道によると、センターフォワード(CF)の補強を画策中のマンチェスター・ユナイテッドがデラップの獲得に興味を示しているという。同クラブはルベン・アモリム監督の教え子でもあるスポルティングのスウェーデン代表FWヴィクトル・ギェケレシュにも関心を寄せているが、選手本人がチャンピオンズリーグ(CL)出場権があるクラブへの移籍を望んでいることから、獲得できるかは不透明な状況。より安価での獲得が見込めることもあり、デラップがリストの上位に浮上しているようだ。また、チェルシーも動向を注視していると報じられている。
移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏は、マンチェスター・ユナイテッドとチェルシーがデラップに関心を寄せていることを指摘しつつ、イプスウィッチがチャンピオンシップに降格した場合には同選手の契約解除金が3000万ポンド(約57億円)になると伝えている。また、前所属のマンチェスター・シティとの間には20パーセントの売却条項が存在しているようだ。
なお、デラップに対してはリヴァプールやニューカッスルも興味を示しているという。