(左)マティッチが(右)オナナを批判した [写真]=Getty Images かつてマンチェスター・ユナイテッドでプレーし、現在はリヨンに所属している元セルビア代表MFネマニャ・マティッチが、古巣のカメルーン代表GKアンドレ・オナナを痛烈に批判した。9日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。
リヨンとマンチェスター・ユナイテッドは10日に行われるヨーロッパリーグ(EL)準々決勝ファーストレグで激突する。この試合を前に先日、オナナが「ユナイテッドはフランスのクラブ、リヨンよりもはるかに優れている」と発言したことが話題となっている。
そして、前日会見に出席したマティッチは記者からオナナのこの発言について聞かれると、「僕は誰に対しても敬意を払っているけど、そう言うなら、答えを出すべきだろう」と語りながら、2017年から2022年まで在籍した古巣の現在の守護神を痛烈に批判した。
「もしあなたが、マンチェスター・ユナイテッド史上最悪のGKの一人なら、発言の内容には注意が必要だ。それがもし、(エトヴィン・)ファン・デル・サール、(ピーター・)シュマイケル、(ダビド・)デ・ヘアとかが言っていたら、僕は自分の意見に疑問を抱くだろう。ただ、そういった発言をするには何らかの裏づけが必要だ」
これを受け、オナナはFAカップのトロフィーを抱える写真付きで自身のX(旧:ツイッター)を更新。「他のクラブに対して失礼な態度を取るつもりは決してない。明日は強豪との厳しい試合になることはわかっている」と綴りながら、マティッチの発言にも反論した。
「僕たちはファンたちに誇らしい気持ちになってもらえるようなパフォーマンスをするために準備することに重点を置いている。少なくとも世界最高のクラブでトロフィーを掲げてきた。同じことを言えない人もいるだろう」
試合前から思わぬ場外戦が勃発する事態となったが、同じく前日会見に出席したマンチェスター・ユナイテッドを率いるルベン・アモリム監督は「明日は問題にならない。アンドレ・オナナの発言全文を見れば、全く違ってくる」とマティッチが誤解していることを強調した。
「最初の文は、リヨンは非常に優れたチームだということだ。選手や監督は発言の全文に耳を傾けていないことがあると思う。単なる誤解である場合もあるし、私はマティッチのことを知っている。彼は素晴らしい人だ。明日は普通の試合になるだろう」
「繰り返しになるけど、発言を見れば、そこに失礼なところは見当たらない。ただ敬意を表しているだけだけど、特に今年はチームに自信を与え、信頼を示そうとしているだけだ」
「マンチェスター・ユナイテッドについて誰もが悪く言うことはできる。選手として、監督として、スタッフとして、時にはチームに信頼を示さなければならない時もある。私はネマニャ・マティッチのことをよく知っているし、彼がどれほど素晴らしい人間かを知っている。彼は物事を半分しか理解していない。今回の状況は私にとっては明らかだ」